【皐月賞】福永ジオグリフ 鮮やか差し切り1冠奪取!ドレフォン産駒初のG1制覇達成

[ 2022年4月17日 15:43 ]

G1・皐月賞 ( 2022年4月17日    中山競馬場 芝2000メートル )

<皐月賞>イクイノックス(右)との競り合いを制したジオグリフ(撮影・村上 大輔)
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 クラシック3冠競走の第1弾「第82回皐月賞」(G1、芝2000メートル)は17日、中山競馬場で行われ、5番人気のジオグリフ(牡3=木村)が差し切ってJRA・G1初制覇。G3・札幌2歳S以来の重賞2勝目を飾り、3冠レース最初の1冠を獲得。新種牡馬ドレフォン産駒としても初のG1制覇となった。

 レースは前走で逃げていたビーアストニッシドなどがハナを主張せず、アスクビクターモアが逃げる展開。序盤はややゆったりとした流れとなり、好位の外目につけていたジオグリフが手応え十分に最終コーナーへ。直線では先頭に立ったイクイノックスを外から抜き去りクラシック制覇を達成。2着には3番人気のイクイノックス、3着には1番人気のドウデュースが入線した。

 勝ったジオグリフは父ドレフォン、母アロマティコの血統。通算成績は5戦3勝。JRA重賞通算2勝目。

 デビューから2連勝で札幌2歳S(G3、札幌・芝1800メートル)を制し重賞初制覇。G1初挑戦となった前々走の朝日杯FS(G1、阪神・芝1600メートル)は5着と敗れ初黒星を喫したが、前走・共同通信杯(G3、東京・芝1800メートル)では2着と好走。2度目のG1舞台で大きく飛躍し、3冠レース最初の1冠を獲得。一躍今後のクラシック戦線“筆頭”に浮上した。

 鞍上の福永はフェブラリーS(カフェファラオ)に続き今年のG1・2勝目。皐月賞は2020年コントレイル以来の2勝目を飾り、JRA・G1通算33勝目を挙げた。

 また、管理する木村師は2018年マイルCS(ステルヴィオ)以来となるJRA・G1制覇で通算2勝目を手にした。

 ▽皐月賞 英2000ギニーを模範に1939年(昭14)、横浜(根岸)競馬場で「横浜農林省賞典四歳呼馬競走」として創設。海軍による競馬場接収により43年東京移設。戦争による中断を挟み49年から中山で「皐月賞」として施行。クラシック3冠競走(皐月賞、日本ダービー、菊花賞)では“皐月賞は最も速い馬”が、“日本ダービーは最も幸運に恵まれた馬”が、“菊花賞は最も強い馬”が勝つと言われている。

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