【阪神JF】ラブリイユアアイズ 父ロゴタイプの道、6Fでデビューから2歳王者へ

[ 2021年12月10日 05:30 ]

ラブリイユアアイズ
Photo By スポニチ

 最前線で取材する記者が気になる穴馬に迫る「G1リベンジャーズ」。2歳女王決定戦「阪神JF」の3日目は東京本社の田井秀一記者が担当。京王杯2歳Sで、牡馬相手に3着と好走したラブリイユアアイズにスポットを当てた。

 追い切りを見て、チャンピオンズC同様に◎○まではあっさり決まった。が、3着まで当てなければならないのが競馬。“アナザートゥルース無印”のセンスのなさに悔悟の数日間を過ごした記者は、最高の穴馬を見つけた(気がする)。

 東の伏兵ラブリイユアアイズ。前走・京王杯2歳Sで評価を落とすことなかれ。圧倒的牡馬優勢のG2への挑戦は、98年ウメノファイバー以来23年ぶりの牝馬Vが懸かる一戦だったが、3着でも十分凄い。同レースで馬券になった牝馬は過去20年で4頭のみ。05年3着コイウタ、09年2着アニメイトバイオ、16年2着レーヌミノル、18年2着アウィルアウェイと、全頭がのちにG1で馬券に絡んでいる。

 展開が向いての3着ではなかった。黒岩師は「出遅れた上に、左右の馬のプレッシャーが強くエキサイトしてしまった」と振り返る。2連勝は先手を奪っての圧倒劇だったため、馬群での競馬は初めて。「力みながらも我慢できて、坂を上ってからも脚は残っていた。評価できるレースだった」。指揮官がそう胸を張るように、最後の最後まで前残りの2頭との差をじりじり詰めていた。

 1200メートル戦でデビュー。スピード型なのは間違いないが、「前のめりに走っていたのが、背腰がしっかりしてきて体を起こして走れるようになってきた。距離ももつようになってきた」と師。同じく6Fデビューから2歳王者→皐月賞馬まで上りつめた父ロゴタイプと軌跡がダブる。その父の初年度産駒にして唯一の勝ち上がり馬。同期のエピファネイア、キズナが種牡馬として地位を確立しているだけに、一発なら父への大きな孝行にもなる。前走のリベンジ濃厚の穴馬に印を回さないわけにはいかない。

続きを表示

2021年12月10日のニュース