【川崎】騎手紹介③名手デットーリに憧れて 酒井忍「技術向上させたい」

[ 2021年7月29日 12:00 ]

まだまだ腕を磨いていくと意気込む酒井忍
Photo By 提供写真

 48歳のベテランに衰えはない。酒井忍は地方重賞33勝を誇る。6月2日には浦和6Rのイッツオンで勝ち、通算2000勝(2万1975戦目)を達成した。2着2回を挟み、王手をかけてからの9戦目であっさりクリア。「この数字は関係者に感謝しかない。1900勝まで来てもできるかなと諦めかけたこともあった。達成できて本当にうれしい。この仕事は面白いし、まだまだ技術を向上させたい」とホッとした表情を見せていた。

 新潟から01年に川崎に移籍すると02年に東京ダービーを制覇して実力発揮。しかし、09年の大井記念を最後に重賞勝利から遠ざかり、14年には落馬負傷し、頭蓋骨骨折などの大けがを負った。それだけに20年のJRA交流たんぽぽ賞での11年ぶりの重賞制覇は「本当にうれしかった」と言う。

 そんな酒井の憧れは世界的名手、ランフランコ・デットーリだ。02、05年のジャパンCを制するなど日本でも活躍したイタリア人騎手。50歳になっても国際舞台で活躍する姿に「(騎乗が)きれいで力強い」と刺激を受けた。自身がシンガポールで修行した08年には、デットーリのレースビデオを見てから競馬場に向かうことを日課にしていたほどだ。現在のルーティンは「筋トレと木馬に乗ること」。同世代の名手を手本に、今後も努力を続けている。

 酒井が元々、サークル育ちであることは広く知られている。父・酒井正男は新潟県競馬・河内義昭厩舎で厩務員を務めていた。弟・学はJRA所属騎手という競馬一家。「厩舎で育ったから、騎手になろうと子どもの頃からずっと思っていた。実際に仕事にでき、ありがたい」と振り返る。弟とは「競馬のことも、仕事と関係ないことも話す」と仲が良く「レース中継を見ることができるので刺激を受けます」と話した。

 休日は銭湯で汗を流してリフレッシュするというお風呂好きの酒井は「まだまだ腕を磨いていくので応援していただけたら」と呼びかけた。

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