【大阪杯】コントレイル“完璧”余力残し50秒6 中距離仕様へ万全仕上げ

[ 2021年4月1日 05:30 ]

<大阪杯>坂路を駆け上がるコントレイル(撮影・亀井 直樹)
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 歴史的名勝負が期待される「第65回大阪杯」が3日後に迫ってきた。最終追い切りは3月31日、栗東と美浦のトレセンで行われ、昨年の牡馬3冠を無敗で制したコントレイルは、坂路単走でスピード感あふれる動きを見せた。父ディープインパクトは現役時代にG1・7勝。今年のターゲットを国内G1・5戦に据える孝行息子の、父超えを目指す戦いがいよいよ幕を開ける。1日に出走馬が決まり、枠順が確定する。

 休み明けでも完璧に、そして中距離仕様に仕上がった。コントレイルの最終追いはいつものように坂路単走。テンから13秒4→12秒7→12秒2と速めのラップを刻んだが、鞍上の金羅(きんら)助手の手綱は持ったまま。最後の1Fだけ仕掛けられるとスッと伸びて、12秒3をマークした。スピード感あふれる動きは、皐月賞以来、1年ぶりとなる2000メートルへの不安を一掃するもの。安藤助手も万全の仕上がりをアピールする。

 「1週前に福永騎手に乗ってもらってCWコースで負荷をかけましたから、当週はサッと反応を確かめる程度で。スピードのある馬なので、2週前の時点でも時計は出ていましたが、中身はまだ上がる余地があると思っていたんです。1週前、そして今週の追い切りでその余地は埋まってきたと思います」

 世紀の一戦とうたわれた前走のジャパンCでアーモンドアイに敗れ、デビューからの連勝は7でストップした。とはいえ、菊花賞の疲れを残す中、負けて強しの2着。その価値は落ちるどころか、むしろ高まった。その後は大山ヒルズでリフレッシュ。ここ目標に3月6日に帰厩した。

 「帰厩した時点で496キロ(前走は456キロ)。急激に絞るとダメージが残るので、約1カ月かけて20キロぐらいシェイプアップできました。この馬自身、体をつくるのが上手なのでプラス体重だと思いますけど、大幅増はないと思います」

 今年は国内のG1・5戦がターゲットだ。春はここから宝塚記念(6月27日、阪神)へ。秋は天皇賞・秋(10月31日、東京)、ジャパンC(11月28日、東京)、有馬記念(12月26日、中山)の王道を歩む。初戦の今回からグランアレグリア、サリオスという超ビッグネームと対峙(たいじ)することとなったが、誓うのは「必勝」の二文字だ。

 「強いメンバーがそろって、非常に楽しみなレースですが、コントレイル自身も強い馬だと思っているので、結果にこだわる競馬をしたいですね」

 無敗で3冠を制した父ディープインパクトも、古馬初対戦となった有馬記念で2着に敗退。しかし、それを糧として4歳時に四つのG1を手にした。父に追い付き、そして追い越すためにも、負けられない始動戦となる。

 ≪3冠馬4歳初戦 出走全頭が連対≫コントレイルを除いた7頭の牡馬3冠馬のうち、セントライト以外の6頭が4歳でも現役続行。4歳初戦は4頭が勝ち、残り2頭も2着は確保している。4歳初戦をG1で迎えるのはコントレイルが初めて。

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2021年4月1日のニュース