【毎日杯】シャフリヤール 驚がくレコードV!クラシック主役候補名乗り

[ 2021年3月28日 05:30 ]

毎日杯でレコード勝ちしたシャフリヤール(左)(撮影・亀井 直樹)
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 土曜阪神メインの「第68回毎日杯」は2番人気シャフリヤールが従来のコースレコードを0秒5更新する1分43秒9の好タイムで重賞初制覇。クラシックの主役候補に名乗りを上げた。また中山での「第69回日経賞」はイン3番手から伸びた4番人気ウインマリリンがカレンブーケドールを半馬身振り切り、重賞2勝目。天皇賞・春(5月2日、阪神)の優先出走権を獲得した。

 直線、残り1Fを過ぎて内から抜け出すシャフリヤールに外から1番人気グレートマジシャンが迫り寄る。同じサンデーレーシングの勝負服が激しく叩き合う大激戦。坂を上がるとシャフリヤールがグイッと力強く伸び、先頭でゴールを駆け抜けた。19年ローズSでダノンファンタジーが記録したコースレコードを塗り替える1分43秒9は、JRAレコード(グランデッツァ=14年都大路S)にも並ぶ驚がく時計。初コンビの川田は「ゲートはあまり速くないけど位置取りはスムーズ。道中もリズム良く運べました。今日は無理をして動かして何とかしのいでくれました。勝ち切れたことが何よりです」と激戦を振り返った。

 賞金加算へ絶対落とせない一戦。決して楽ではない“宿題”を見事に成し遂げた。藤原英師は「ジョッキーがうまく乗ってくれた。それに馬も応えてくれた。(レコード)タイムは上位の2頭の能力があったからでしょう。まだまだ成長できる馬だと思っている。もっと馬体が増えてくれればいいね」と今後の課題も口にした。4歳上の全兄アルアインは17年毎日杯で初タイトルを手にし、続く皐月賞でG1馬へ上り詰めた。弟も続くか。トレーナーは次走について明言を避けたものの、クラシックの主役に躍り出たことは間違いない。

 ◆シャフリヤール 父ディープインパクト 母ドバイマジェスティ(母の父エッセンスオブドバイ)18年4月13日生まれ 牡3歳 栗東・藤原英厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町のノーザンファーム 戦績3戦2勝(重賞初勝利) 総獲得賞金5489万7000円。馬名の由来は偉大な王(ペルシャ語)。

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2021年3月28日のニュース