【京都記念】ラヴズオンリーユー 19年オークス以来1年9カ月ぶりV 川田と初コンビで復活

[ 2021年2月15日 05:30 ]

直線で脚を伸ばして、京都記念を制したラヴズオンリーユー(左) (撮影・平嶋 理子)
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 「第114回京都記念」が阪神競馬場で行われ、川田騎乗のラヴズオンリーユー(牝5=矢作)が1番人気に応え快勝。19年5月のオークス以来、約1年9カ月ぶりの勝利を挙げた。

 初コンビ、川田の好リードに導かれたラヴズオンリーユーが19年オークス以来、約1年9カ月ぶりに先頭でゴール。復活Vのミッションを無事に完了した鞍上が喜びを口にする。

 「この馬が、久しぶりに勝つことができて何よりですね。3週間、追い切りに騎乗して共にいい時間を過ごして来られての競馬でしたし、それが結果に結びついてうれしく思います」

 隙のない立ち回りだった。開幕週で前が止まらない馬場。先行勢を見ながら、4番手をキープした。4コーナーでは前を射程圏に入れ、先頭に立った同じ矢作厩舎のステイフーリッシュを目掛けてゴーサイン。手応え通り加速し、残り100メートルで僚馬を捉えた。

 「彼女の走りたいリズムで、気持ちよく走ってくれればと思ってスタートしました。道中のバランスもだいぶ良くなっていると思います。休み明けでしたし、もう少し素早く反応できるようになってくると思いますが、ある程度はいい時に戻ってきているかなと」

 3週連続で調教にまたがり、コンビ愛を深めた。初めてまたがった先月28日の追い切り後には、ハミをトライアビットに替えることを提言。より制御力の強いハミを試して、バランス改善に努めた。復活Vに向け、チームが一丸となって挑んだ21年の始動戦だった。

 東京競馬場でレースを見守った矢作師は「いろいろ工夫してやってきて、ようやく力を発揮できたことがうれしい」。今後は選出されているドバイ遠征(3月27日、メイダン)に前向きだ。「オーナーと相談するが、本線はシーマクラシック(2410メートル)。ターフ(1800メートル)だと少し忙しい」と見通しを語った。

 牝馬3冠を分け合った同期のグランアレグリア、クロノジェネシスは昨年、牡馬相手にG1を制覇。ライバルに後れを取ったが、オークス馬ラヴズオンリーユーの反撃がここから始まる。

 ◆ラヴズオンリーユー 父ディープインパクト 母ラヴズオンリーミー(母の父ストームキャット)16年3月26日生まれ 牝5歳 栗東・矢作厩舎所属 馬主・DMMドリームクラブ 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績11戦5勝 総獲得賞金3億1048万9000円。馬名の由来はみんなへの愛を込めて。母名より連想。

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2021年2月15日のニュース