2歳マカベウスは“重賞の器” 米谷師も自信「クラシックを見据えて成長させる」

[ 2020年10月2日 05:30 ]

来年のクラシックへ向け2歳重賞獲りに挑むマカベウス
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 【地方からの風】まだ新馬戦も行われている最中だが、10月を迎えて今年の2歳を振り返れば、現時点で記者のイチ推しはマカベウス(牡=船橋・米谷)。この馬名、後々まで覚えていて損はない。

 前走の重賞ゴールドジュニアは2馬身半差の2着に敗れてしまったが、その内容はまさに負けて強しというもの。スタートしてすぐコーナーがある大井1400メートルの大外、という極めて不利な条件から後方追走。ほぼ直線だけの競馬で追い込んできた。手綱を取った森も「1400メートルの流れは忙しい」と振り返っていたように2番枠から逃げ切ったアランバローズにはスピード負けした感じだが、距離が延びれば…と思わせた。

 次走は距離を延ばしてマイルの平和賞(28日、船橋)を予定している。「前走は森騎手が先を見据えて急がせる競馬をしなかった。結果は2着だったけど適性も分かったし、直線の末脚を見て能力も再確認できた。来年のクラシックを見据えて馬を成長させていきたい」と米谷師も言葉の端々に自信を感じさせる。

 デビュー戦の本田重、2戦目の本橋と手綱を握った2人が共に「重賞を感じさせる器」と声をそろえる背中の良さ。まずは地元戦のタイトル奪取で勢いに乗るつもりだ。(矢内 浩美)

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2020年10月2日のニュース