【競輪・卒業記念レース女子決勝】尾方 福岡登録初の卒記クイーン輝く「児玉さんのような選手になりたい」

[ 2020年3月24日 05:30 ]

<卒業記念レース>優勝し金メダルをぶら下げポーズをとる尾方真生(左)と青柳靖起(撮影・木村 揚輔)
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 日本競輪選手養成所の男子第117回選手候補生(70人)と女子第118回選手候補生(21人)の卒業記念レースが23日、静岡・日本競輪選手養成所で行われた。女子は成績2位の尾方真生(20=福岡)が優勝。福岡登録初の卒記クイーンに輝いた。男子は同6位の青柳靖起(19=佐賀)が優勝した。男子、女子ともにきょう24日、卒業式を行い、広島(5月15~17日)、小倉(同29~31日)、伊東(6月12~14日)で行われるルーキーシリーズ(新人戦)でプロデビューする。

 GP連覇の女王・児玉碧衣に頼もしい妹の誕生だ。尾方が5番手から狙い澄ました強烈まくりでライバルを豪快にねじ伏せた。「決勝では得意のまくりを生かせるようにレースを組み立てようと思っていた。いつもは焦ったりするけど、今回は冷静に運べた」と振り返った。

 陸上競技に打ち込んでいた高校時代、下宿先の知人にガールズケイリンを紹介され、熊本競輪場で実際に練習をする選手の姿を見てスピードに魅了された。その後は迷わず児玉ら強力ガールズ選手を多数輩出する福岡の藤田剣次グループの門を叩いた。目標とする選手はもちろん姉弟子の児玉。「児玉さんのように先行しても逃げ切れる強い選手になりたい。まだまだ脚力が見劣っていると思うので久留米に戻ったら先輩たちとモガいてもっと力をつけたい」。当面の目標はガールズGPに出場することだが最終的には「優勝したい」と力を込めた。

 福岡県所属の卒業記念レース優勝者は初めて。過去に13年の矢野光世3着、14年の小林優香3着、15年の児玉碧衣2着。姉弟子たちが阻まれてきた分厚い壁をあっさり突破。今後は姉弟子に追いつき追い越せでトップレーサーへの階段を一気に駆け上がる。

 ◆尾方 真生(おがた・まお)1999年(平11)5月7日生まれ、熊本県球磨郡多良木町出身の20歳。尚絅(しょうけい)学園大休学中。九州学院高では陸上部に所属し、熊本県高校総体100メートル2位。師匠は藤田剣次(福岡・85期)。1メートル60、65キロ。血液型O。

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