【有馬記念1週前追い】リチャード、進化の1番時計!マーフィーも自信

[ 2019年12月13日 05:30 ]

マーフィー騎手を背に坂路を駆け上がるスワーヴリチャード(右)(撮影・亀井 直樹)
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 「第64回有馬記念」(22日、中山)の1週前追いが東西トレセンで行われた。栗東ではジャパンCに続いてG1連勝を狙うスワーヴリチャード(牡5=庄野)が、坂路で4F50秒1の猛時計をマーク。打倒アーモンドアイへ。コンビ継続のオイシン・マーフィー(24=英国)も手応え十分だ。

 進化した姿を見せつけた。マーフィーを背に坂路に入ったスワーヴリチャード。ペースメーカーのアルテヴェルト(3歳1勝クラス)に最初の1Fで追い付くと、次の1Fは併走。残り2Fで前に出ると後は独走状態。パートナーをはるか後方(1秒6差)に置き去りにしてフィニッシュ。今週(8日~)の栗東坂路の一番時計となる4F50秒1を軽々とマークした。「速い時計だが楽に動けていた。もう一段上のギアがあったが入れる必要もなかったよ」。鞍上は涼しい顔で振り返った。

 見守った庄野師も満足顔だ。「ラストで流す余裕があった。追っていれば50秒を切っていただろう」。この秋は天皇賞(7着)→ジャパンCと古馬にとっての王道を歩んでのグランプリ参戦。「G1ばかり秋3戦というのは大変なこと。JCがピークのつもりで仕上げたが、終わってみればもう一段階ありそうなムード。体も精神面も含め馬が丈夫になった証拠」とたくましく成長した愛馬に目を細める。

 アーモンドアイの参戦で盛り上がるグランプリ。マーフィーも女傑の強さは認めている。「彼女はゲートからのスピードが速く、しまいの脚も凄い。中山も問題ないだろう。素晴らしい馬だ」。最大級の賛辞でライバルを称えたが、白旗を揚げるつもりは毛頭ない。「僕の馬も体のバランスが凄くいい。右回りでG1(大阪杯)も勝っている。だからトリッキーな中山に替わるのは心配ない。凄いメンバーだが能力を出し切ればいい勝負になる」

 調教後、引き運動でクールダウンする相棒を見つめながらマーフィーが声を上げた。「この堂々とした歩き方を見てほしい。馬も大きなレースを勝ったという実感があるんだ。自信に満ちあふれているよ」。暮れの大一番まで1週間。英国の若き天才の自信は確信へと変わりつつある。

 【JC優勝馬の同年V馬4頭】81年のJC創設以降、優勝馬が同年の有馬記念に参戦したケースは別表の14頭。連勝したのは85年シンボリルドルフ、00年テイエムオペラオー、04年ゼンノロブロイ、06年ディープインパクトの4頭。いずれも日本競馬史に名を刻む名馬でかなりの難ミッションと言える。コンディションの維持が難しく、JC優勝馬は有馬記念を回避することも珍しくない。10年にはローズキングダムが疝痛(せんつう)で枠順確定後に出走を取り消したケースも。高いハードルをクリアしてスワーヴリチャードは歴代の名馬に肩を並べることができるか注目だ。

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