【宝塚記念】リス レーンで舞う!来日・父のエールで有終の美を

[ 2019年6月21日 05:30 ]

美浦トレセンを訪れた父のマイケル・レーン師(左)とポーズをとるダミアン・レーン(撮影・郡司 修)
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 令和の新時代に吹き荒れた“レーン旋風”も残りあとわずか。4月27日から取得したJRA短期免許での騎乗も今週がラストウイーク。有終の美へ、レーンにとって力強い援軍が駆けつけた。

 オーストラリアで調教師をしている父・マイケル師(47)が20日朝、美浦を訪問。父子で肩を組むなど終始、笑顔を見せたレーンは「週末は競馬場まで来てくれる家族のためにもいい結果を出したい」と気合十分。「小さな村(オーストラリア南西部のバンバリー)から世界に出た息子を家族の皆で応援しているよ。この週末は私が見ているから頑張ってくれると思う」と豪快に笑う父の激励に、25歳の若武者も思わずはにかんだ。

 活躍はまさに圧巻だった。令和になった5月1日以降では騎手別トップの25勝(2位は戸崎の18勝)を挙げ、ヴィクトリアマイル(ノームコア)を含む重賞5勝は短期免許期間中の最多記録。「もう2カ月がたったのかと正直ビックリしているよ。たくさんの方々の協力もあって、能力のある馬に乗る機会をもらえた。楽しかったし、素晴らしい経験ができた」。初来日で強烈な印象を残した新星は「結果が出て満足している」と笑顔で振り返る。

 免許期間中最後のJRA・G1となる宝塚記念ではリスグラシューと初コンビを組む。パートナーのレースVTRを入念に確認し、19日の最終追いでは初コンタクトを取った。「第一印象はさすがG1馬という感じ。動きも反応も良かった」と好感触。「相手は強いがリスグラシューにもチャンスがある」と力を込めた。鮮烈だった初来日の最後にも強烈なインパクトを残すのか。今週も豪の若き天才から目が離せない。

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