【浦和】福原 平成最後に上々デビューで令和に羽ばたく

[ 2019年5月3日 05:30 ]

騎手紹介式で繁田(右)とともにポーズを取る福原
Photo By スポニチ

 【地方からの風】「特別な日にデビューしたことで名前を覚えてもらえればいいですね」

 そう言って初々しい笑顔をのぞかせたのが福原杏(まい=18、浦和・水野)。平成最後となる4月30日の浦和初日に初騎乗。急きょ乗り代わりで騎乗依頼が舞い込み、2Rでデビュー。そのレースは9着に敗れたが、本来デビュー戦となるはずだった3Rを3番人気のダイエーカチドキで逃げ切り、2戦目で初勝利をものにした。

 「急な乗り代わりでデビュー戦は緊張している暇がなかった。2戦目で勝った時も引き揚げてくるまで勝ったか分からなかった。1着の脱鞍所に厩務員さんがいてくれて…勝ったんだなと。そこでうれしさが湧き上がってきました」

 2着とは2馬身差。それを気づかなかったほど緊張していたのだろう。その後の6、7Rは人気馬をきっちり2着に持ってきて結果を出した。それでも「人気馬できっちり勝ち切らないと。悔しいし、申し訳ない」と向上心が尽きることはない。

 同期の中では一番遅いデビューだった。「早く乗りたかったが周囲から焦らずやれ、と言われて。結果良かったです」とはにかんだ。今年の目標は「まずは自厩舎で5勝したい」。そして将来は「ファン、関係者から信頼されるジョッキーになりたい」。口元を引き締めた18歳は師匠・水野師の色を引き継いだ勝負服で令和の時代に羽ばたくつもりだ。(矢内 浩美)

続きを表示

2019年5月3日のニュース