【NHKマイルC】イベリス“もう一丁”脇役が波乱演出へ!

[ 2019年5月3日 05:30 ]

<NHKマイルC>イベリスと共にNHKマイルに挑む柴原助手 (撮影・平嶋 理子)
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 角田厩舎が日米の大舞台に精鋭2頭を送り込む。まずは、日本時間の5日午前7時50分にスタートする米G1ケンタッキーダービーにマスターフェンサー。日本産馬としては初出走だ。そして約8時間後の午後3時40分発走のNHKマイルCにはイベリスがエントリー。前哨戦のアーリントンCを逃げ切ったことで、にわかに伏兵の一頭に浮上した。栗東で留守を預かる柴原助手は2頭にエールを送る。

 「ケンタッキーダービーはなかなか挑戦できるレースじゃないし、出るからにはチャンスがある。もう少し行きっぷりが良くなってほしいけど、そこは初めて着けるブリンカーの効果に期待しています。イベリスも相手は強いけど楽しみ。追い切りの動きが凄く良かったし、出来はメチャクチャいいですよ」

 3歳時のカンパニーの主戦を務めた元ジョッキー。12年2月に引退後は攻め専として角田師の右腕となっている。イベリスの半姉で重賞5勝を挙げたベルカントの調教にも携わり、ドバイ遠征に帯同。生まれ持った硬さゆえに冬が苦手、追い切りでは常に折り合いを欠くなど、いろいろと頭を悩まされた姉に対し、妹は扱いやすいと明かす。

 「見た感じでは硬いと思っていたけど、乗ると柔らかいんです。乗った感じは似ていませんね。トモに肉が付けばもっと良くなると思うけど、いいモノを持っていますよ」

 アーリントンCを逃げ切っての参戦。とはいえ、当時は12番人気でマークが緩く、ペースも楽だった。今回も脇役になりそうだが、柴原助手は“もう一丁”を夢見ている。 

 「確かにすんなり行けたけど、2着と3着は追い込み馬でしたからね。どこからでも来られる展開を押し切ったのだから、結果的に力上位だったかなと。今回も頑張ってほしいです」

 姉は国内G1に5回挑戦。2番人気と3番人気に支持されたこともあったが、14年スプリンターズSの5着が最高着順だった。「得意の夏にG1があれば…と思いましたね」。その悔しさを妹で晴らしたい。

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2019年5月3日のニュース