【NHKマイルC】アレグリア猛加速!ルメール絶賛「ポルシェ911みたい」

[ 2019年5月3日 05:30 ]

<NHKマイルC 調教>C・ルメール騎手を背に併せで追い切ったグランアレグリア(右) (撮影・西川祐介)
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 愛車の高性能ぶりに、名手の自信がにじみ出る。2日に出走馬18頭が確定した「第24回NHKマイルC」(5日、東京)でクリストフ・ルメール(39)がコンビを組むのが桜花賞馬のグランアレグリア。4週連続G1勝利中のルメールは、「ポルシェ911」のような走りを見せた最終追いを絶賛。05年のラインクラフト以来の桜花賞→NHKマイルCの連勝に視界は良好だ。一方、西の角田厩舎は国内G1にイベリス、米G1にマスターフェンサーと、2頭を送り込み注目を集める。

 グランアレグリアの最終追い後、ルメールはこの日も大好きなスポーツカーの名前を口にした。「この馬は“ポルシェ911”かな。スピードもパワーもたくさんあるからね」。インテリジェント・ハイパフォーマンス。最終リハは、伝説の名車のうたい文句に恥ずかしくない好内容だった。

 アレグリアはWコースでキングドラゴン(6歳障害未勝利)を2馬身追走。力む様子は一切なく、目標の後ろで脚をためる。「今日は反応がとても良かった。休み明けの桜花賞より馬がパワーアップしていた」。ルメールが鞍上で目を丸くしたのは直線に入ってすぐ。馬なりのまま、まばたきする間に内から一閃(せん)。僚馬を楽に1馬身半突き放した。無駄な動きが一切ない低燃費に、極上の切れ。世界の一流車のような走りに名手が酔いしれた。

 見守った藤沢和師も思わず笑顔だ。「予想以上に折り合って落ち着いて走れるようになっていた。桜花賞は冬毛で見栄えが悪かったけど、今回はそんなこともない。早い時期から競馬を使っているので、馬が経験を積んできた感じがある」と話していた。

 唯一の敗戦が昨年末の朝日杯FS(3着)だけに、今回の焦点は牡馬との力関係に。ルメールはこの日の追い切りで感じた成長分に逆転の望みを託す。「朝日杯FS、桜花賞(1着)は長くいい脚を使うイメージだったけど、今日のフットワークはとても速かったね。アドマイヤマーズは強い馬。でも、この脚を競馬で出せればいい結果が出る。東京は勝ったことがある競馬場だし」

 アーモンドアイをフェラーリ、レイデオロはランドローバーの名車に例えてきたルメール。アレグリアに抱く期待は世界で活躍するお手馬たちにも劣らない。「このレースを勝ったらスーパーホースになるかもね。トリッキーな舞台じゃない。ここは一番強い馬が勝ちます」。ドライバーはG1を4週連続勝利中。府中でこのコンビの頭上に、歓喜のチェッカーフラッグが振られる可能性は高い。

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