ウオッカVSスカーレット、写真判定の末…あの興奮を経験できたことに感謝

[ 2019年4月4日 08:41 ]

08年の天皇賞・秋で逃げ粘るダイワスカーレット(奥・青帽)を2センチ差し切って優勝したウオッカ(手前・橙帽)
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 何かが起こっている。体の震えが次第に大きくなっていることが分かった。08年11月2日、東京競馬場検量室前。ウオッカとダイワスカーレットが鼻面を並べてゴールに飛び込み写真判定に持ち込まれた。着順を示すホワイトボードには1着欄に「7」の数字。ダイワスカーレット優勢を示していた。何度も首をひねるウオッカの武豊。無理だろう。長年、取材をしてきたが100%、ボードの数字通りに確定してきた。

 だが、時間がかかりすぎる。変わるのか…。ゴールから13分後、ボードの数字は消された。えっ!改めてJRA職員が書き込んだ数字はウオッカ優勝を示す「14」。うおー!という声が響く。珍しく手を叩く武豊。体の震えは最高潮に達し、競馬史に残る瞬間を見届けたという興奮が体中を支配した。今、振り返ると、あの瞬間を経験するために、記者になったのだと思う。ウオッカには感謝しかない。 (中央競馬担当デスク・鈴木 正)

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