【高松宮記念1週前追い】菜七子 スノー「さすが」初コンタクトで好感触4F52秒3

[ 2019年3月16日 05:30 ]

藤田菜七子騎手を背に坂路で追い切るスノードラゴン(撮影・郡司 修)
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 藤田菜七子(21)が15日、G1連続騎乗となる高松宮記念(24日、中京)で初コンビを組むスノードラゴン(牡11=高木)と初コンタクト。美浦坂路の1週前追いで4F52秒3の好タイムをマークした。初めて騎乗したG1馬の追い切りで好感触をつかんだ菜七子。G1初騎乗となったフェブラリーSのコパノキッキング5着を上回る着順へ、期待は高まる一方だ。

 朝日に輝く白い芦毛の馬体が菜七子を背に躍動した。スノードラゴンは角馬場で入念な乗り運動をこなしてから坂路へ。序盤から軽快に加速して最初の1Fが13秒6。その後12秒8→12秒7とスピードを持続させ、最後の1Fは手綱を緩め13秒2でフィニッシュした。全体4F52秒3は速い時計を出す馬が少ない金曜では断然の“1番時計”。追い切りが集中した水曜(13日)と比較しても4位に該当する好時計だ。

 11歳とはいえ14年スプリンターズSを制した実力馬。初めてまたがったG1馬の追い切りに「さすがの動き。凄くパワーを感じた」と菜七子。「予定より時計が速くなったが、走りやすい馬場だったし、馬も無理をしていない。年齢も全く感じさせない。元気いっぱいです」と表情を緩めた。

 管理する高木師は「キャンター調整も考えたが、どうせ乗ってもらうなら速い追い切りを」と粋な計らい。「軽いジョッキーが乗るから時計が速くなるのは想定していた。元気な証拠。ガツンとハミを取るのは、いい時の感じだから」と納得の表情で振り返った。新コンビとなる菜七子についても「馬への当たりが柔らかいし最近はスタートも上手。その利点を生かし、いい位置を取ってリズム良く走ってくれれば」と期待を寄せる。

 20日予定の最終追いには騎乗せず、次にまたがるのはレース当日のパドック。乗り運動も含めて20分ほどのコンタクトだったが、菜七子はきっちり感触をつかみ、いいイメージだけを持って本番に臨む。「おとなしくて乗りやすい。チャンスを生かせるよう頑張ります」。改めて決意を口にした菜七子。フェブラリーSに続くG1連続騎乗。経験を積み、心に余裕が生まれた菜七子が百戦錬磨の古豪をどう乗りこなすのか注目だ。

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2019年3月16日のニュース