ギラギラ“封印”3年連続へ「静の矢野」

[ 2019年1月25日 05:30 ]

メンタルコントロールをして勝ち星量産を狙う矢野                               
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 【大いに気になる】今週21日に19年の大井開催がスタート。2年連続大井のリーディングジョッキーとなった矢野貴之(34)だが“ギラギラ”とした野望は封印している。

 「今年は力みなく乗れる年ですね」

 昨年はハセノパイロで東京ダービーを制覇。ダービージョッキーの称号を手にするとともに南関東で17年と全く同じ238勝を挙げ、リーディング2位。騎手としての基盤を固めたことが、その言葉の裏にある。それでも「昨年はこれだけ勝ちたい、と思って騎乗したが、その気持ちが馬に伝わってしまうのか、リズムを崩して思ったより勝ち星が伸びなかった」と反省点が口を突いた。

 確かに一開催で2桁勝利もあれば1、2勝で終わってしまうこともあったように成績に波があった。それをなくすのが今年の目標という。

 「欲がないと勝てないのは分かっているが、そのメンタルをうまくコントロールして騎乗したい。いい馬に乗せてもらっているし、落ち着いて一つ一つ大事に騎乗していけば後から数字がついてくると思う」と自然体の構えを貫くつもりだ。ダービー連覇へも「重賞勝ち馬もいるし、いい転入馬にも声を掛けてもらっています」とニヤリ。「静の矢野」。どこまで勝ち星を伸ばすか、注目だ。 (矢内 浩美)

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2019年1月25日のニュース