【阪神JF】ファンタジー、戴冠へ加速 弾むように駆け上がる

[ 2018年12月6日 05:30 ]

坂路で単走で追い切るダノンファンタジー
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 ファンタジーSの覇者ダノンファンタジーが5日、栗東坂路を4F53秒9〜1F12秒8で軽快に駆け上がった。この冠名に中内田厩舎、父ディープインパクトと言えば昨年の朝日杯FSを制したダノンプレミアムとピッタリ一致。先輩に続く2歳G1制覇を狙っている。

 弾むようなフットワークでスイスイ駆け上がった。ダノンファンタジーは中内田師が騎乗して坂路へ。単走で序盤はゆったり入り、そこからスムーズに加速していく。ラスト1Fを12秒8でまとめ、4F53秒9でゴール。適度に負荷をかけ、なおかつオーバーワークにならない絶妙なさじ加減。猿橋助手は「しっかり動けているので今朝は調整程度でいい。先生がそう判断しました。順調に来ていますよ」と仕上がりの良さを伝えた。

 デビュー3戦でコンビを組んだ川田が香港国際競走で遠征するため不在。GI獲りの手綱はC・デムーロに託された。その新パートナーは1週前追いにまたがってシャープな伸びを確認。「コントロールしやすい。最後はシュッと動いた。レースの映像はもうチェックしたし、楽しみ」と当日を心待ちにしている。

 好素材がそろう中内田厩舎でデビュー前から評判になっていたディープインパクト産駒。2歳戦の幕開けとなるダービー翌週に新馬勝ちを期して東京へ。そこで2着に敗れたが、2馬身差をつけられたグランアレグリアは続くサウジアラビアRCで2連勝。牝馬ながら来週の朝日杯FSに挑む逸材だ。猿橋助手は「新馬戦も期待はしていたけど相手が悪かった」と振り返りつつ「うちの馬もその後の2戦で、きちんと競馬をしてくれたので」と未勝利、ファンタジーSの連勝を評価。新馬戦で442キロだった体がここ2走は460キロと数字だけを見ても夏を越しての成長がうかがえる。

 「背が高くなったりはしていないけど筋肉がついたんでしょうね。カイ食いがいいので稽古を緩めず負荷をかけられているし、走る時のバランスの取り方なんかも良くなりました」。1歳上の僚馬ダノンプレミアムに続く2歳GI奪取へ。今年も師走の仁川で中内田厩舎の逸材がさっそうとターフを駆け抜ける。

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2018年12月6日のニュース