【阪神JF】ゼノビアでG1初挑戦 青木師の熱い思い

[ 2018年12月6日 05:30 ]

ハンドリー(右)と併せ追い切るウインゼノビア(撮影・郡司 修) 
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 【G1ドキュメント=5日】開業2年目、青木師がついにウインゼノビアと初のG1に挑む。高木が話を聞きに行くと「普段から集中すると怖い顔になるんです。周囲が気を使わないように表情が硬くならないようにしている」。たぎる思いを抑えている。

 栗東から松若が駆け付けた最終追い。Wコースでハンドリー(3歳500万)を目標に加速すると、馬なりで併入した。スタンドからでも目を引いた機敏な動き。師は「闘争心を持たせるように。タイム的には十分。(美浦まで)来てくれた心意気に結果で応えたい」とうなずいた。

 助手として働いた伊藤正厩舎時代に重賞3勝のネヴァブションと出合った。「初めてG1に出た時は新調したスーツでガチガチ。よく覚えている」。10歳まで走ったネヴァブションはG112戦、重賞には40回出走。若かった師にとって宝物のような経験の数々。「馬ってトラブルじゃないトラブルもあるんです。その見極めも当時の経験が生きているし、ステップレースからの疲れの出方とかも気を付けられるようになった」

 名馬に携わったからこそ、ゼノビアの可能性にも期待する。「早くから“この馬はG1に行くから本番で慌てないように”とスタッフに話してきた。当日はスタッフを4、5人阪神に連れていって雰囲気を味わってもらう」。すっかり熱っぽくなった口調。気付けば高木もその熱に浮かされていた。

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2018年12月6日のニュース