【阪神JF】シェーン、藤沢和師「追わなくても走る」

[ 2018年12月6日 05:30 ]

藤沢和雄調教師
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 【隠れ話 こぼれ話】藤沢和厩舎の2歳馬が大ブレークしている。今年デビューした16頭のうち12頭が勝ち上がり、次週16日の朝日杯FSには牝馬グランアレグリアがスタンバイ。一昨年に続く牡牝2歳G1ダブル制覇が懸かる。「この素晴らしい牝馬たちの子供を(調教)できないのが残念だよ」。70歳定年まで残り3年2カ月となったレジェンドトレーナーは漏らすが、古希が近づいても調教改革の手を休めようとしない。

 今秋、追い切りの主舞台をW(ウッドチップ)コースから負担のかからないポリトラックへ移行。レイデオロが天皇賞・秋の1週前追い切りでウッドチップに脚を滑らせるアクシデントがきっかけだった。「世界を見渡しても調教の舞台はポリトラックの坂路。ウッドチップで負荷をかけるなんて言ってるのは日本だけだ」と力説する師。「今のサラブレッドは馬車馬みたいに余計な負荷をかけてビシバシ追わなくても走るんだよ。鉄下駄履かせた姿三四郎みたいな時代遅れの稽古を無理強いしてると、馬にパワハラで訴えられるぞ」。この日はシェーングランツ、グランアレグリアに続き有馬記念出走のレイデオロもポリトラックで馬なり調教を行った。藤沢流の新たな実験で暮れのG1・3連勝を飾るか。

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2018年12月6日のニュース