【Deep香港】きらびかな娯楽の馬ハッピーバレー

[ 2018年12月6日 05:30 ]

花火が打ち上がるハッピーバレー競馬場(The Hong Kong Jockey Club提供)
Photo By 提供写真

 香港には競馬場が2カ所ある。9日に香港国際競走が行われるシャティン競馬場。そして、もう一つが今回紹介するハッピーバレー競馬場だ。1846年に開場されたとされ、その歴史はシャティン(1978年開場)よりも長い。

 トラム(路面電車)の終点ハッピーバレーで下車すると徒歩5分。香港MTR(地下鉄)なら最寄り駅の銅鑼湾(コーズウェイベイ)から徒歩で15分。九龍半島郊外にあるシャティン競馬場は香港中心部から車で約30分ほどだが、ハッピーバレーは香港島の市街地に位置する。競馬場西側には競馬博物館が隣接し、馬場の中にテニスコートとサッカーグラウンドがあるのも特徴的だ。

 水曜日のナイター開催が基本。1Rは午後7時すぎ、最終Rは同11時前と開始時刻が日本より遅くミッドナイトまで楽しめる。場内のライトと、周辺ビルがきらびやかな雰囲気。日本ではTCKの大井競馬場にイメージが近いだろうか。ビッグイベントは花火好きな香港人らしく派手に打ち上がる。現地の男性競馬ファンは「若い男女が多くデートスポットにもなっているよ。毎週水曜の夜はハッピーバレーでお酒を飲みながら馬券を買うんだ」。平日の夜の娯楽としてファンに浸透している。

 今年11月には日本をテーマにしたイベントが開催され大いに盛り上がった。色とりどりのライトアップが幻想的なナイター開催。ハッピーバレー競馬場は“100万ドルの夜景”を見る穴場スポットだ。

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2018年12月6日のニュース