【ジャパンC】いぶし銀サウンドここにあり

[ 2018年11月23日 05:30 ]

サウンズオブアース
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 【G1ドキュメント・栗東=22日】古豪健在を示したい。ジャパンCの出走14頭中、最高齢となる7歳のサウンズオブアース。3歳春の、はなみずき賞を最後に勝利から遠ざかっており“最強の2勝馬”と言われること早4年半。2年前のジャパンCを最後に連対がなく、衰えを指摘する声も聞かれるが、藤岡師はファイティングポーズを崩さない。木曜朝、報道陣に囲まれると、自らを鼓舞するように前向きな言葉を発した。

 「毎日王冠を使って、劇的に良くなってるね。体も締まったし、状態としては2年前(のジャパンC)ぐらいにはありますよ」。

 あとは2つ年を重ねた分がどうか。岡崎が問うと、「そこやな。でも、気持ちはまだまだ若い。顔がオッサンになったぐらい」とジョークを飛ばしつつ、愛馬のひと頑張りに期待した。

 今年3戦は目黒記念12着→札幌記念4着→毎日王冠9着。確かに成績は全盛期と比べるべくもない。ただ、着順ほど内容は悪くない。とりわけ札幌記念は後方から外を回して伸び、一瞬は勝つかのシーンをつくった。前走の毎日王冠は距離不足。ただ、この一戦は決して無駄ではなかったと振り返る。「前走で短い距離を使ったことで前向きさが出た。夏も悪い出来ではなかったけど、今年の中では間違いなく一番やね」。

 東京芝2400メートルはおそらくベストだ。重賞はおろかオープンすら勝っていないが、銀メダルはG1で3回、G2で4回。長く中長距離界を支えてきた名バイプレーヤーの、もうひと頑張りを応援したい。

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2018年11月23日のニュース