岩手競馬、24日から開催再開

[ 2018年11月22日 05:30 ]

 競走馬4頭から相次いで禁止薬物(ボルデノン)が検出され、5日を最後にレースを休止していた岩手県競馬組合(管理者・達増拓也県知事)が24日からレースを再開すると21日、発表した。これまで陽性反応が出た4頭のうち3頭を管理する高橋純厩舎は今年度(19年1月7日まで)の出走を自粛する。

 24日以降のレースに出る水沢所属馬は全頭を事前検査し、陽性の馬は除いて開催する。また厩舎エリアを中心に監視カメラを増設、警備員を24時間配置することで、再発防止策が整ったと説明した。達増知事は「引き続き再発防止策に取り組み、ファンや県民の信頼回復に努める」とのコメントを出した。なお、組合の調査に対し、高橋純師は「原因には全く心当たりがない」と話した。

 24日から12月3日まで第8回水沢競馬を開催し、その後は予定通りに4開催を行う。18日に行えなかったダービーグランプリは12月10日に振り替える。組合は10〜12日と17〜19日の全レースを休止しており、中止が長期化すれば本年度の収支が赤字に陥る恐れがあった。多額の累積赤字を抱える組合は、単年度収支での黒字の維持を事業存続の条件に県などから融資を受けた経緯があり、再開の判断が注目されていた。

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2018年11月22日のニュース