菜七子 G1騎乗へM2!得意の新潟で58戦ぶり勝った

[ 2018年5月20日 05:30 ]

新潟8R後、笑顔で検量室に引き揚げてくる藤田菜七子。今年7勝、JRA通算27勝目。馬はキクノフェリックス
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 たまりにたまった鬱憤(うっぷん)を晴らす快勝劇だった。4月14日の勝利(福島7R・サウンドマジック)以来、57連敗中だった藤田菜七子(20)がついに勝った。屋根のないウイナーズサークルには冷たい雨が落ちたが、集まった大勢のファンへ笑顔でおじぎを繰り返した。

 「思っていたより後ろからの位置になってしまったけど、その分、道中は楽だった。4角も楽に回ってこられたし、最後は凄くいい脚でした」

 今年7勝目は、3番人気のキクノフェリックス(牡4=吉田)とコンビを組んだ新潟8R(ダート1800メートル)だ。道中は中団後方で脚をため、直線に入ると大外から末脚を加速させ、2〜4着に先行勢が並ぶ前残りの展開を一気に突き抜けた。勝ち時計は1分52秒3。昨年JRA14勝中8勝を荒稼ぎした新潟。今春の開催最終週で待ちに待った初白星を挙げた。

 菜七子本人は「意識しないように…。焦ったりもしていないんですけど…」と話していたが、約1カ月ぶりの勝利。上位には食い込むが、1着にはわずかに届かないというシーンも多く、検量室では悔しそうな表情を浮かべることが多かった。この日も2レース連続で1番人気に支持された6R(プリンシアブラスカ)、7R(クーリュ)で勝ち切れていなかっただけに、「何とか勝ててよかった」と安どの息を吐いた。

 これでJRA通算27勝。地方でのJRA交流競走2勝を合わせ、G1騎乗が可能となる31勝まで残り2勝に迫った。日本ダービーを控えて春のG1戦線が熱を帯びていく中、菜七子の騎乗からも目が離せない。

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2018年5月20日のニュース