【セントポーリア賞】ダークナイト、15年2冠ドゥラ級出世だ

[ 2018年1月26日 05:30 ]

田辺を背に3頭併せで追い切るダークナイトムーン
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 出世レースとして注目の3歳500万戦「セントポーリア賞」ではG1馬を兄姉に持つ3頭が激突。中でも12年マイルCSを勝ったサダムパテックの半弟・ダークナイトムーンに注目が集まる。

 セントポーリア賞は歴史のある出世レース。最近では15年Vのドゥラメンテが皐月賞、ダービーの2冠馬に上り詰めた。今年は兄姉にG1馬がいる良血が3頭出走。出世レースにふさわしいメンバーがそろった。

 その1頭がディープインパクト産駒のダークナイトムーン。半兄に12年マイルCSを制したサダムパテック、全姉には同じ西園厩舎で昨年ヴィクトリアM3着のジュールポレールがいる。ダークを管理する尾関師は「ジュールポレールは全きょうだいだけに雰囲気が似ている気がするけど、西園師や牧場の話を聞くとダークの方が丈夫で芯がしっかりしているみたい。精神的にもしっかりしている」と話す。

 木曜の追い切りには田辺が騎乗。Wコース3頭併せの真ん中で4F54秒6〜1F12秒4をマークした。勢い良く外を伸びた古馬のブロードアリュール(4歳1000万)には半馬身後れを取ったが、田辺は「デビュー前はチップでは動けなかったのが、だいぶしっかりしてきた」とパワーアップを感じ取っていた。

 デビュー2戦とも今回と同じ東京芝1800メートルを走った。不良馬場の初戦は2着惜敗ながら上がり3Fは最速。ムーアが騎乗した2戦目は2馬身半差の快勝で人気に応えた。師は「先週の中山(若竹賞)を使おうかとも思ったが体調面や先々を考えたら、ここが一番いいかなと。東京の1800メートルは力を出しやすい」と三たび同じ舞台を選択した。

 ここまでの歩みはドゥラメンテと酷似している。2冠馬も東京芝1800メートルで新馬2着の後にムーアで勝ち上がり、セントポーリア賞では5馬身差の圧勝を収めた。ダークも好メンバーがそろったここを突破ならクラシック候補に躍り出るに違いない。目指すはドゥラメンテの道。その走りが注目される。

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2018年1月26日のニュース