【京都2歳S】武復活!グレイル無敗重賞初制覇!!

[ 2017年11月26日 05:30 ]

<京都2歳S>武豊を背にタイムフライヤーを差すグレイル(手前) 
Photo By スポニチ

 無敗のクラシック候補の誕生だ。25日に京都競馬場で行われた「第4回京都2歳S」は2番人気のグレイルが、圧倒的1番人気のタイムフライヤーをゴール寸前で捉えて重賞初制覇。

 前半5Fが61秒7というスロー。3番手で運んだタイムフライヤーの勝ちパターンだったが、主役はその直後にいた。4番手で運んだグレイルが直線でタイムとの差をジワリ詰めると、最後の数完歩できっちり差し切り。武豊は8日の調教中に落馬し、右膝じん帯を損傷して以降初勝利。自身の完全復活をアピールしつつ、まずはパートナーの将来性を高く評価した。

 「直線で手前が替わらなかったように、走りがしっかりしていない段階で、これだけ走るんだから大したもの。素質を感じますね」

 不良だった初戦から「時計を10秒以上詰めた」ように、馬場を問わないのも強みだ。賞金加算に成功したことで年内は休養に充て、来春以降に備える。野中師は「びっくりするぐらい馬はできていないし、本当に良くなるのは4歳春」と話し、馬本位のローテーションを組むことを明言した。ブラックホークやピンクカメオを輩出した良牝系出身のハーツクライ産駒。伸びしろは無限大だ。

 ◆グレイル 父ハーツクライ 母プラチナチャリス(母の父ロックオブジブラルタル)牡2歳 栗東・野中厩舎所属 馬主・カナヤマホールディングス 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績2戦2勝 総獲得賞金4032万9000円。

続きを表示

2017年11月26日のニュース