【根岸S】先輩モーニンに続け!4歳ベストマッチョ着実に良化

[ 2017年1月26日 05:30 ]

併せ馬で追い切られたベストマッチョ(左)
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 G1フェブラリーS(2月19日、東京)の優先出走権が懸かる「第31回根岸S」の追い切りが25日、美浦・栗東トレセンで行われた。通算5戦4勝の上がり馬ベストマッチョが、Wコースでの併せ馬で充実ぶりをアピールする絶好の動き。重賞初挑戦でのタイトル奪取へ、陣営の雰囲気も最高潮だ。

 ダート界の猛者たちに挑戦状を叩きつけるべく、明け4歳の新星ベストマッチョがWコースで躍動した。僚馬アッラサルーテ(4歳1600万)を大きく先行させてスタート。向正面で徐々に差を詰め、4コーナーで内に進路を取ると楽な手応えのままスッと前に出た。ゴール前で仕掛けたパートナーが最後は盛り返して併入したが、手応えの差は歴然。「予定より速くなった(5F67秒1)が、重賞だからね。これくらいやっておいた方がいい。去年と比べると、時計も出るし動きも力強くなっている」と手塚師。愛馬の成長ぶりに、笑顔がはじけた。

 デビュー前から爪が弱く、過去5戦は全て接着装蹄での出走。それでも「競馬には影響ない」と師が語る通り、4勝、2着1回とほぼパーフェクトな戦績を残してきた。弱点だった爪も「軟らか過ぎたのが、だいぶ硬くなってきた。今回は今まで通り(接着装蹄)でいくが、夏くらいには普通の装蹄にできるのでは」と指揮官が語る通り、着実な良化を遂げている。

 重賞初挑戦で相手関係は一気に強化されるが、舞台となる東京ダート1400メートルでは3戦無敗。あっさりとクリアする可能性も十分ある。「G1を目指す馬がたくさんいるので簡単ではないが、戦ってみようと思える状態になっている。賞金的に、ここを勝たないと出られないのは分かっている」と指揮官。フェブラリーSの優先出走権が与えられる“1着”奪取にも大きな手応えを得ている様子だ。

 「外国産馬にしては珍しく、ハートが強い。それが競馬で生きれば」と師。同じ馬場幸夫オーナー、キャリアも同じ5戦4勝で臨んだ昨年の根岸Sで重賞初制覇を飾り、続くフェブラリーSも連勝した外国産の先輩モーニンに続けるか。勝負の鞍となる。

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2017年1月26日のニュース