名古屋競馬所属・宮下瞳の復帰支えた夫・小山信行の新たな挑戦

[ 2016年12月16日 05:30 ]

名古屋競馬の夫婦ジョッキー、宮下瞳騎手(左)と小山信行騎手
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 【地方競馬です!!】唯一の現役“めおと”ジョッキーである名古屋の小山信行(48)&宮下瞳(登録は旧姓=39)騎手。宮下騎手は2児出産を経て今年8月、5年ぶりに復帰した。引退後は馬に触れることもなかったというが、10カ月の厩務員期間を経て復帰。ブランクを感じさせない騎乗で4カ月で20勝と、勝ち星を積み重ねている。

 最初は筋肉痛になった体もすっかり元通り。少し変わったのは、競馬のときの表情が以前より柔らかくなった。「昔は勝ちたい思いが強かったが、復帰後はそれも含めて競馬を楽しんでいる」と宮下騎手。そう言えば07年のレディースジョッキーズS(浦和)では厳しい表情が印象的だった。それも格好良かったが今の、パドックでふっと笑顔を見せる宮下騎手はあのとき以上に素敵だ。楽しみつつ目標の700勝へ突き進む。女王の貫禄たっぷりに。

 そんな女王の隣には小山騎手がいる。「(宮下騎手復帰後も)自分は以前とそんなに変わらない」と照れ笑いを浮かべる良き理解者だ。今回、小山騎手が一つ大きな決断をした。来年1月から韓国・釜山のゴン厩舎で調教専門厩務員として働く。釜山では09年に宮下騎手が、14年に小山騎手が短期免許で騎乗している。期間は未定。将来のことも考えての決断だ。互いに支え合いながら、勝負の世界を共に歩む2人。19〜22日までの名古屋開催で、夫婦での騎乗姿はひとまず見納めとなる。(秋田 麻由子)

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2016年12月16日のニュース