【朝日杯FS】小柄なのにダイナミック!底知れぬレッドアンシェル

[ 2016年12月16日 05:30 ]

単走追いで軽快な動きを見せるレッドアンシェル
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 今年の2歳王者を決める「第68回朝日杯FS」は、牝馬の参戦もあり多彩な顔触れ。新馬、もみじSと連勝中のレッドアンシェルはCWコース単走で木曜追い。余力たっぷりに鋭く伸びて好仕上がりを印象づけた。出走18頭が決まり、枠順は16日に確定する。

 ド派手なパフォーマンスはいらない。レッドアンシェルは“静”の追い切りに努めた。加藤祥太(レースはシュミノー)騎乗でCWコース単走。馬なりで6F85秒3の時計を出した。ゴール前で促されるとスッと反応。ラスト1Fは12秒3と軽快なフットワークを繰り出した。庄野師は納得の表情で切り出す。

 「おしまいは軽く仕掛けるくらいでいいからという指示。しまいが12秒中くらいでいいかなと思った。ピッタリでしたね。4コーナーあたりで加速しだした時の動きが良かった。手脚も十分に伸びていて、気持ちよさそうでしたね」

 折り合いがほどけることなく、スムーズに周回をした。先週はシュミノー騎乗でいっぱいに追われている。微妙な味付けで十分という算段だろう。騎乗した加藤も「状態は凄くいいですね。テンションが上がりやすい馬なので、プレッシャーをかけすぎないようにいった。気性面も成長しているのかなと思う。小柄な割にダイナミック。フォームが凄くいいです」と賛辞の言葉を並べた。

 札幌の新馬戦を勝ち、続くもみじSで連勝を飾った。前走は中団の内々でスムーズに運び、直線で馬群がバラけるとノーステッキで先頭へ躍り出た。ゴール前でも余裕があり、底知れない強さを見せた。庄野師は「順調にいけばここが目標ということで、うまく勝ち上がった。ただ、少頭数でしか競馬をしていないからね。馬混みは大丈夫だけど、うまくさばけるかどうか。前走でいい競馬をしている馬もいるし、気持ちはあくまで“挑戦者”です」と謙虚。

 力の比較が難しくやってみないと分からない。2歳G1にはそういうワクワク感に包まれている。もちろんこの馬も主役の一角。実力を最大限発揮できる仕上げで、いざ本番を迎える。

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