【朝日杯FS】“お利口さん”レヴァンテライオン ひと仕事の予感

[ 2016年12月16日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=15日】「レース映像を繰り返して見れば見るほど不可解でならなかった。レヴァンテライオンの前走・京王杯2歳Sだ。休み明け、1F延長があったにしても11着は負けすぎの印象。夏に新馬、函館2歳Sを連勝した能力を出し切ったとは思えない。久保助手は「イレ込みがきつかったね。前日輸送で東京に着いた時はそうでもなかったけど当日は朝の運動からバタバタしたし、それまでイレ込んだことがなかっただけに別の馬かと思ってしまうくらいだった」と振り返った。

 将来性豊かな好素材とはいえ、まだキャリアが浅い2歳馬。初の遠征競馬が影響したようだ。柏原はあの一戦を度外視している。着順は抜きにして、ひと叩きしたという意味では収穫あり。この中間の上昇度の大きさが稽古の動きに表れている。先週水曜はCWコースで3歳オープン・ドレッドノータスと併せて6F81秒6〜1F12秒6で併入。今週水曜は馬場が重くなった坂路で4F53秒2、軽く仕掛けた程度でラスト11秒8。抜群の反応で好調をアピール。

 「先週の追い切りはしっかり負荷がかかったと思うけどケロッとしていたし、昨日の動きも良かった。前走は体が16キロ増えていたけど太くはなかったし、今回もおそらく同じくらい」

 振り返れば6年前の覇者グランプリボスも久保助手が担当していた。「ボスはデビューから引退の直前までヤンチャだったけどレヴァンテはお利口さん。状態はいいので函館の時みたいにパドックでのんびり歩けているようなら」と偉大な先輩に続く走りを期待している。昨年米3冠制覇の偉業を成し遂げたアメリカンファラオ、今年のBCジュヴェナイル勝ちのクラシックエンパイアと同じパイオニアオブザナイル産駒。今年54勝でリーディング首位を独走する矢作厩舎期待の(外)が、ひと仕事しそうな雰囲気を漂わせている。

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2016年12月16日のニュース