【菊花賞】ロケット“挑戦者魂”着火!2馬身追走パワフル併入

[ 2016年10月20日 05:30 ]

さあ逆転1冠だ!!実力馬・ブラックスピネル(右)と馬体を併せながら坂路を駆け上がるミッキーロケット
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 神戸新聞杯で首差2着惜敗のミッキーロケットも迫力満点の併入。本番での逆転戴冠を狙う。

 逆転1冠に燃えるミッキーロケットが“挑戦者魂”を体現した。坂路で富士Sに出走するブラックスピネル(3歳オープン)を2馬身追走。残り1Fからは体を横に並べ、負けじと追った。力強い脚さばきで4F52秒4~1F12秒7。火花が飛び散るような首の上げ下げで併入でゴールした。

 動きを見守った音無師は「やればもっと時計は出る。前半はセーブしたがしまいはちゃんと伸びた。併せた相手も動く馬でちょうどいい時計。これ以上速ければオーバーワーク」と笑顔で切りだした。

 春は1勝のみ。抽選で滑り込んだ皐月賞で13着に敗れると、潔くダービーは諦めた。「他の馬にダービーがある中、先に夏休みにして、北海道で早い秋が始まった」と同師。7月函館から古馬相手に3戦2勝と結果を残し、前走・神戸新聞杯は2着。サトノダイヤモンドに首差屈したが、春は遠かったG1制覇の夢は逆に膨らんだ。前走で初めて乗った和田は「力のある馬にあそこまで迫れた。馬自身も成長している。乗りやすかったし、距離も持ちそうな気がした」と手応え。音無師も「4コーナーで前がふさがる不利があった中でも最後は伸びた。僕らが思っている以上に力を付けている」と収穫をつかんだ。

 中間はずっとゲート練習を積み、課題のスタートに万全を期した。08年オウケンブルースリで菊花賞Vを飾った音無師は「最後は必ず伸びる馬。特性をジョッキーが生かしてくれれば。最後の1冠になったけど、ずっとクラシックを目指してきた馬だから」と思いを込めた。和田も「まだ奥がありそう。3000メートルはみんな走ったことがないので分からない部分も多い。未知の魅力に懸けたい」と誓った。メンバー屈指のロケットの勢いが、逆転1冠の最終兵器になる。

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2016年10月20日のニュース