【女子競輪卒業記念】土屋まくりで完全V!歴代女王に続いた4連勝

[ 2016年3月25日 05:30 ]

土屋が日本競輪学校の卒業記念レースVで胴上げされる

 日本競輪学校(滝沢正光校長)の男子109回生(50人)と女子5回生(22人)の卒業記念レース決勝戦が24日、静岡県伊東競輪場で行われた。男子は在校成績2位の太田竜馬(19=徳島)、女子は同5位の土屋珠里(19=栃木)が優勝した。男子、女子生徒は共に25日に卒業式を終え、5月1日に選手登録。7月から各地でプロデビューする。

 満開の笑顔がバンクに咲いた。土屋珠里が最終バック外並走から華麗にまくり、ゴール線を真っ先に駆け抜けた。加瀬加奈子(1回生)、石井寛子(2回生)、石井貴子(3回生)、尾崎睦(4回生)の歴代女王たちが築き上げた「卒記クイーンは完全優勝」の流れを受け継ぐ会心の4連勝Vだ。強心臓ぶりを見せつけた土屋は「訓練でも経験したことがない展開だったが、まくれて自信になった。先輩たちに続けてうれしい」と素直に喜んだ。

 陸上競技の中距離出身。テレビでガールズケイリンを知り「新しいことに挑戦したい」と競輪学校の門を叩いた。入学当初は同期との脚力差が歴然。「7回ぐらい落車した。5回生で一番多いかも」。自転車キャリアで劣る部分は努力の積み重ねでカバー。毎日、早朝練習に取り組み、競走訓練では先行勝負を貫いた。脚力向上に励んだ成果がラストレースで一気に花開いた。

 入学前に自慢のロングヘアをばっさり切った。おしゃれを楽しみたい年頃の19歳は「卒業したら髪の毛をまた伸ばしたい」。無限の可能性と勝負強さを兼ね備えたニューヒロインは「デビュー後は先行で頑張る」と誓った。

 ◆土屋 珠里(つちや・じゅり)1996年(平8)9月27日生まれの19歳。栃木県宇都宮市出身。石橋高卒。競輪学校成績は63戦24勝、2着9回で5位。師匠は宮原貴之(45=67期)。目標はガールズグランプリ優勝。1メートル65、58キロ。血液型B。

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2016年3月25日のニュース