【ドバイ国際競走】ラニ勝って世界へ!ケンタッキーダービー照準

[ 2016年3月25日 05:30 ]

24日に馬場入りしたUAEダービー出走のラニ

 ドバイで勝って米国へ、英国へ、フランスへ。26日のドバイ国際競走に3頭出しの攻勢をかけるノースヒルズの前田幸治代表が意気込みを語った。中でもUAEダービー(G2)に出走するラニは、追い切り翌日の24日も日本馬で唯一馬場入りするなど意欲的な調整を続けている。米国生まれの外国産馬。目標とするケンタッキーダービーでの“凱旋”に向け、好走態勢を整えた。

 暗闇に雄大な白い馬体が浮かび上がる。ラニは午前5時からダートコースでキャンターを1周。キビキビした脚さばきを披露した。日本馬10頭は全て23日に最終追い切りを行ったばかりで、一夜明けたこの日馬場入りしたのはラニ1頭だけ。実に精力的なメニューをこなしている。

 ドバイ国際競走恒例の朝食会。各国の出走馬関係者が集う華やかな席で、ノースヒルズの前田幸治代表は「獣医、スタッフからも毎日報告を受けているが、馬場が合うみたい。やっぱり米国生まれだな」と明るい表情で切りだした。

 05年天皇賞・秋を制した母ヘヴンリーロマンスが米国で生んだ兄アウォーディー、姉アムールブリエもダート戦線で活躍中。兄姉を重賞Vに導いた武豊は「ポテンシャルはきょうだいの中で一番。力を全部出せれば勝てると思う」と意欲十分に話し、前田代表も「2着以内ならケンタッキーダービーに挑戦する」と好走を期待している。

 アルクオーツスプリントのベルカント、ドバイシーマCのワンアンドオンリーも武豊とのコンビで大一番に臨む。同代表は積極的に海外に遠征する理由を「そこに山があるから」の名言になぞらえて「そこにレースがあるから」と説明。「今は世界は小さい。合うレースがあるから使う」と3頭それぞれに海外転戦プランを持っている。ベルカントは英G1・ジュライC、ワンアンドオンリーは凱旋門賞を見据える。実現するかはドバイでの結果次第だが、それだけに各馬とも必勝態勢。今年のドバイはノースヒルズ軍団の走りから目が離せない。

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