【ユニコーンS】ラムジェット 3連勝で重賞初制覇!さあ3歳ダート3冠第2Rの東京ダービーへ

[ 2024年4月28日 04:52 ]

<京都競馬11R ユニコーンS>直線で力強く抜け出し勝利したラムジェット。右は2着のサトノエピック(撮影・井垣 忠夫)
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 今年から舞台を東京から京都に移し、距離も1900メートルに延びた「第29回ユニコーンS」は27日、フルゲート16頭で争われ、3番人気ラムジェットが後方から差し切り、重賞初制覇を飾った。優先出走権を獲得した3歳ダート3冠第2ラウンドの東京ダービー(6月5日、大井)でビッグタイトル獲得を目指す。

 初コースも初距離も一切、関係なかった。ラムジェットが自慢の末脚をフルに発揮。寒椿賞、ヒヤシンスSに続く3連勝で重賞初制覇のゴールへ。3戦連続コンビの三浦は「距離、コーナー4つ、右回りを試される条件でしたが、無事に走り切ってくれて良かったです」と相棒を称えた。

 同じノースヒルズ軍団のカゼノランナーが外から主導権を握る展開。後方で脚をためると向正面からロングスパートを仕掛け、直線は外から残り300メートルで先頭へ。後続をあっという間に突き放した。ここ2走に続き、この日もメンバー最速の上がり3F(37秒6)をマーク。鞍上は「跳びが大きいので(向正面で)おのずとポジションが上がっていった。(道中は)安心していられる手応えではなかったが、ゴールしてこの強さ。まだ課題もあるが、伸びしろが大きいと思います」と賛辞を惜しまない。

 ヒヤシンスSのオープン勝ちで賞金2100万円としながらも羽田盃は優先出走権がなく、出走決定順5番目で次点。ケンタッキーダービー出走馬選定シリーズもポイント順2位で米遠征はかなわなかった。目標を切り替え、見事にタイトル奪取。東京ダービーの優先出走権を確保した。佐々木師は「スタートからゴールまで追い通しだったけど、めっちゃ強かった。距離は延びた方がいいと思う」とさらに100メートル延長の3冠第2ラウンドを見据える。三浦が「今後のダート界を引っ張ってほしい存在です」と期待を寄せ、佐々木師も「まだ底を見せていない。ジョッキーと手が合うし、大きいところを獲りたい」と飛躍を期す。京都から大井へ。自力で道を切り開いた。

 ◆ラムジェット 父マジェスティックウォリアー 母ネフェルティティ(母の父ゴールドアリュール)21年4月4日生まれ 牡3歳 栗東・佐々木厩舎所属 馬主・前田幸治氏 生産者・北海道新冠町のノースヒルズ 戦績6戦4勝(重賞初勝利) 総獲得賞金7771万2000円 馬名の由来はジェットエンジンの一種。

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