高野毅、ラストラン8着も完全燃焼 4月から大井現役最年少調教師

[ 2016年3月25日 05:30 ]

24日のラスト騎乗を終え、平山師(左)と握手する高野毅

 【地方競馬です!!】4月から南関に3人の新人騎手が誕生する一方で、ステッキを置く者もいる。高野毅(32)が24日、浦和10Rでラスト騎乗。2番手追走から3角で失速、8着に終わった。「きのう(23日)は眠れなかった。寂しさも感じたが引退は自分で決めたこと。ゴール後、燃え尽きたという思いになった」と話した。4月1日付で調教師免許を取得。大井現役最年少の調教師となる。

 合格発表の15日は大井開催中。「2次試験の手応えがなく諦め半分だった」。レースの合間に届いた朗報に笑顔がこぼれた。調教師を目指したきっかけは4度の全国リーディングを誇る高知の名伯楽・雑賀正光師の言葉。09年、師の下で期間限定騎乗した際、「調教師に向いているんじゃないか」と言われた。当時は25歳と若く、ピンと来なかったが30歳を過ぎてオーナーと接する機会が増えると興味が湧いた。それからは目標に向かって一直線。昨年は1次で不合格だったが、2度目の挑戦で突破した。

 開業まで時間があるが、来月から道営の角川秀樹厩舎、6月はノースヒルズ(北海道新冠町)、9月は美浦トレセンで研修と忙しく飛び回る予定。「いろいろ学んで角川先生、雑賀先生、最後までお世話になった平山真希先生のような調教師になりたい」。勝負服を脱いだ瞬間、新たな道が始まった。 (秋田 麻由子)

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2016年3月25日のニュース