【競輪卒業記念】太田 8センチ差で差し切り制覇

[ 2016年3月25日 05:30 ]

卒業記念レースで優勝し、胴上げされる太田

 男子決勝は1/8輪差(約8センチ)で太田が酒井を差し切った。「ゴール前は無我夢中でハンドルを投げていた」(太田)。9番車ながら2番手といい位置を取った。最終2角で自ら仕掛ける。「車があまり出なかった」と振り返ったが、前の酒井のまくりに続く流れとなり勝負運も向いた。

 中学まで特にスポーツ歴はなかった太田。高校に入ると自転車部に入部した。同級生の部員は太田1人。「どこまで通用するのか」と思いながらペダルを踏み続けたところ素質開花。3年夏にインターハイのスプリントで優勝した。「競輪選手になりたい」という気持ちを固めて競輪学校へ入学した。

 在校成績2位の成績を残し、卒記チャンプに名前を刻んだ太田。「デビューしたら18連勝してS級入りしたい。将来は浅井康太選手みたいに自在に立ち回れる選手になりたい」と目標を掲げた。

 ◆太田 竜馬(おおた・りゅうま)1996年(平8)4月4日生まれの19歳。徳島県小松島市出身。小松島西高卒。競輪学校成績は66戦27勝、2着14回で2位。師匠は山本宏明(37=83期)。1メートル75、71キロ。血液型A。

続きを表示

2016年3月25日のニュース