【スプリングS】ロブソン激勝!金子オーナー「やり過ぎ」

[ 2016年3月21日 05:30 ]

<スプリングS>レースを制したマウントロブソンと金子オーナー(左)。右はシュタルケ

 皐月賞トライアル「第65回スプリングS」が20日、中山で行われ、ディープインパクト産駒マウントロブソンが優勝。同産駒は7週連続のJRA重賞Vとなった。2着マイネルハニー、3着ロードクエストまでが皐月賞(4月17日、中山)の優先出走権を獲得した。

 春の柔らかな日差しに反射して、銀色に輝く芦毛の馬体が躍動した。道中4番手で折り合ったマウントロブソン。3~4角の中間で馬群の外に持ち出すと、シュタルケが右ステッキを連打。逃げ粘るマイネルハニーとの差を1完歩ごとに詰め、首差捉えて皐月切符をモノにした。「レースのVTRを何度も見て研究したが、想像通りに乗りやすい馬だった。スタートもしっかり出て、直線の手応えも十分。ベリーナイスホースだ」。ドイツの名手は称賛の言葉を並べた。

 殊勲の愛馬を笑顔で迎えたのが金子真人オーナー。弥生賞を制したマカヒキに続き、自らが所有したディープインパクト産駒で皐月賞トライアルを連勝したのだから笑いが止まらない。「やり過ぎですね。どちらが強い?と言われてもコメントしようがないが、どちらも自分のスタイルでトライアルを勝ってくれた。本番が楽しみです」

 父、母ミスパスカリ、おじのクロフネも金子氏が所有し全て同じ勝負服。母は競走馬としては成功しなかったが、息子を堂々とクラシック舞台に送り出す。「血統ですよね。自分の馬の結晶と言っていい馬」。オーナーはしみじみと喜びをかみしめた。強じんな末脚を父から受け継ぎ、輝く芦毛の馬体はクロフネを思い起こさせる。

 シュタルケは4月3日で短期免許が終了するため、現時点で皐月賞の鞍上は未定。それでも鞍上は「距離が延びても問題ない。まだまだ良くなるよ」と本番での活躍に太鼓判を押した。皐月戦線に現れた芦毛の新星。3戦無敗のマカヒキが後方待機の末脚勝負なら、ロブソンは中団より前からの持久力勝負が得意。同じ勝負服をまとったタイプの違う2頭が、4週間後の中山で雌雄を決する。

 ◆マウントロブソン 父ディープインパクト 母ミスパスカリ(母の父ミスターグリーリー)牡3歳 美浦・堀厩舎所属 馬主・金子真人ホールディングス 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績5戦3勝 総獲得賞金7377万8000円。

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