【AJC杯】サトノラーゼン 猛然ラスト12秒1で2馬身先着!

[ 2016年1月21日 05:30 ]

併せたタイキプレミアム(左)を突き放すサトノラーゼン

 「第57回AJC杯」の追い切りが20日、栗東、美浦トレセンで行われた。雪が降り続いた栗東で寒さを吹き飛ばす熱い走りを見せたのが昨年のダービー2着馬サトノラーゼン。坂路併せ馬で鋭く抜け出し、好仕上がりをアピールした。

【AJC杯】

 サトノラーゼンは坂路でタイキプレミアム(7歳1000万)との併せ馬。道中リズム良くラップを刻み、徐々にペースを上げていく。ラスト1Fを過ぎて素早くギアを切り替え、そこからグンと加速。4F53秒9~1F12秒1と力強く動いて2馬身先着で駆け上がった。池江師の感触がいい。

 「良かったんじゃないかな。追い切るたびに良くなっている感じ。去年の秋と大きく変わったところはない。休み明けにしてはまずまず仕上がったと思う」

 デビュー5戦目で未勝利勝ち。昇級3戦目のはなみずき賞で500万を勝ち上がると続く京都新聞杯で重賞初制覇、日本ダービーでも2着と好走した。そこまでの10戦で全て3着以内を確保した堅実派だ。セントライト記念7着、前走・菊花賞が5着と昨秋2戦こそ着順を落としたが世代トップクラスの実力は戦歴に表れている。その後はリフレッシュ放牧で英気を養い、今年初戦のここに照準を合わせてきた。

 「菊花賞のあとは金鯱賞というプランもあったけど思っていた以上に疲れがあったので放牧へ。その疲れが解消したのが何より」

 先々週より先週、先週より今週と上昇カーブを描きながらこの一戦へ。ここは厩舎の偉大な先輩が通った道でもある。11年の覇者トーセンジョーダンは同年天皇賞・秋でGI初制覇、13年の覇者ダノンバラードは同年宝塚記念で5番人気ながら2着とたっぷり見せ場をつくった。あの2頭と同じく今年はさらなる飛躍を期待される存在。充電期間を経て臨戦態勢を整えた4歳馬が始動戦で弾みをつける構えだ。

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2016年1月21日のニュース