【京成杯AH】アンジェリコ5頭叩き合い鼻差制した!3連単222万円

[ 2015年9月14日 05:30 ]

外強襲で最内のエキストラエンド(左)を差し切ったフラアンジェリコ(右から2頭目)

 秋競馬は東西で大波乱の開幕!13日はWIN5でJRA史上最高配当となる3億9566万3730円が飛び出したのをはじめ、中山競馬場で行われた「第60回京成杯オータムH」では、13番人気の田辺騎乗フラアンジェリコが最後方から追い込みを決めて、3連単222万7820円の大波乱を演出した。

 中山のマンモススタンドが絶叫とため息で揺れている。ゴール前、5頭横一線の叩き合いを制したのは13番人気の超伏兵フラアンジェリコ。トレードマークの緑覆面がゴール板で11番人気エキストラエンド、7番人気ヤングマンパワーの間から鼻先だけのぞいた。単勝、馬連、馬単、3連複、3連単とも同レース最高配当。3億円超えのWIN5史上最高配当がターフビジョンに表示されると、再びスタンドが揺れた。

 連続2桁着順からの大変身。フラアンジェリコの馬上で田辺が顔を紅潮させている。「まさか…ですよ。コース適性があったし、ハンデも軽い。(時計のかかる)馬場状態も向いていた。とはいっても、このメンバーが相手ですから」。開口一番、驚きの声を上げると、こう続けた。「位置取りよりもリズムを優先したが、スローペースをよく追い込んでくれた。先行馬が有利な開幕週の競馬を後方から勝つんだから凄い」。3コーナーではしんがり16番手。直線入り口で進路がふさがり、ゴール1F前でもまだ最後方。「天使のような修道士」(フラアンジェリコ)と命名された緑覆面ホースは、栗毛の馬体に天使の羽が生えたように馬群を縫って飛んできた。

 送り出した斎藤師はセリ市(米キーンランド・セプテンバーセール)の視察で渡米中。中山競馬場からはるか1万キロ離れたケンタッキー州のホテルで現地時間深夜、インターネットに映し出された激走を穴の空くほど見つめていた。「仕上がりには自信を持っていたが、正直、勝てるとは…。田辺君らしい後方からのレース。おくての血統だから馬を信じて大事に調整してきたかいがあった」とコメントした。

 祖母ダイナカールが制した83年オークスは今回同様、1~5着がタイム差なしの大接戦。競り合いに強い勝負根性は孫にも受け継がれている。「あの位置から届くなんて…。最近は不完全燃焼のレースが続いていたが、ダイナカールの底力でしょう」と担当の鈴木助手。陣営の驚きの声がスタンドのざわめきにかき消される。7歳の晩成型ダークホースが高額配当とともに秋開幕を告げた。

 ◆フラアンジェリコ 父ネオユニヴァース 母カーリーエンジェル(母の父ジャッジアンジェルーチ)牡7歳 美浦・斎藤厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績37戦6勝 総獲得賞金1億4534万3000円。

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