【宇都宮・高松宮記念杯】稲川がG1初制覇 審議対象も“セーフ”

[ 2014年6月16日 05:30 ]

決勝でゴールする1着の稲川翔(9)、2着の大塚健一郎(5)、3着の岩津裕介(3)と落車した菊地圭尚(2)

 稲川がG1初制覇―。「第65回高松宮記念杯競輪」の決勝戦が15日、宇都宮競輪場で行われた。先行した脇本雄太の番手を守りきった稲川翔(29=大阪・90期)が追い込んで優勝。賞金2900万円(副賞含む)と稲川の地元・岸和田で開催される「グランプリ2014」(12月30日)の出場権利を獲得した。2着は大塚健一郎、3着は岩津裕介の決着だった。

 G1初制覇を飾った稲川が「今年の大きな目標」に掲げていた地元・岸和田グランプリ出場を決めた。

 4回目のG1決勝戦は「(脇本の番手は)狙われる位置だし番手を守りきることに専念」して迎えた。脇本が先行態勢に入ると菊地がインで粘ったが、稲川が気迫で競り落として番手を確保。直線勝負で真っ先にゴール線を駆け抜けた。しかし「緊張して頭の中が真っ白だったし(レースは)あまり覚えていない」状態で引き揚げてきた。

 控え室のモニターで1着入線を確認するが稲川は(菊地の落車に対する)審議対象。「願うような気持ち」で待った後に“セーフ”が決まると近畿勢の仲間から一斉に「おめでとう」の声が上がり、稲川は笑顔で応えた。そして脇本と抱き合い喜びと感謝を伝えた。

 2月・全日本選抜競輪の村上博幸、3月・日本選手権競輪の村上義弘に続いて近畿地区のG13連続V。「この優勝は僕を育ててくれた近畿の多くの先輩のおかげです。村上義弘さん、博幸さんをはじめ近畿は層が厚いので少しでも追いつきたいと思って練習している。(優勝で)1つは恩返しができたかな」。稲川らしい言葉で近畿の先輩に感謝の気持ちを表した。

 「G3の優勝もない僕がG1を優勝した。僕はまだ力もないが、これを機に自覚を持って走りたい」。岸和田グランプリ開催決定時から今年を勝負の年と決めていた稲川は「年末に向けて一戦一戦しっかり走る」。より強い気持ちで走る後半戦はさらなる飛躍が期待される。

 ◆稲川 翔(いなかわ・しょう)1985年(昭60)2月20日生まれの29歳。大阪府富田林市出身。私立大阪経済大学中退。90期生として05年7月プロデビュー。通算成績は700戦182勝。通算取得賞金は2億2261万円。主な優勝は第65回高松宮記念杯(14年)。1メートル72、80キロ。

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