【函館スプリントS】カナロア抜群!12秒1

[ 2012年6月14日 06:00 ]

<函館スプリントS>ダートコースで抜群の動きを披露したロードカナロア

 主役候補がきっちりと態勢を整えた。「第19回函館スプリントS」の追い切りが13日、函館競馬場で行われ、高松宮記念3着以来となるロードカナロアがダートコースで抜群の動きを披露。同厩舎の先輩兼ライバルのカレンチャンが昨年制したレースを、今年はカナロアが飛躍のステップにする。

 函館の朝は連日、6月とは思えない寒さ。ピリッと引き締まった空気を切り裂くようにロードカナロアがダートコースを一気に駆け抜けた。先週のWコースで併せ馬をこなして、この日は単走。道中しっかりスピードをコントロールしながら絶好の手応えで直線へ。終始馬なりで5F66秒3~1F12秒1だ。脚力は際立っていた。安田翔助手が感触を伝える。

 「ウッドチップだとコーナーがきつ過ぎるので今朝はダートでやった。栗東でもコースでやると右に張る面があるんだけど、それは想像していた通り。息遣いはいい」

 前走・高松宮記念3着後は放牧で一息入れて先月1日に帰厩。栗東、函館でじっくり乗り込みを重ねてきた。スプリンターズSを目指して始動戦に選んだのがこの函館。目標はまだ先とあって良化の余地を残しながら、なおかつ力を出せるレベルに仕上がった。安田翔助手が続ける。

 「放牧で心身共にリフレッシュ。いい状態で帰ってきた。いったんスイッチをオフにしたので、なかなか競馬モードに入らなかったけど先週の併せ馬で競馬が近付いているのを察知してくれた」

 芝1200メートルで7戦6勝と黒星を喫したのは前走だけ。京阪杯、シルクロードSで既にG3・2勝、さらにG1・3着と実績は飛び抜けている。安田翔助手は「休み明けで初の滞在競馬、洋芝とクリアすべき課題はあるけど今後のことを考えれば言い訳できない馬だと思う」とキッパリ。抜群の身体能力を誇る天才肌のスプリンターが函館で好スタートを切る。

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2012年6月14日のニュース