【エルムS】ますます強くなったフォルセ 文句なしの重賞初V!

[ 2011年9月19日 16:10 ]

 第16回エルムステークス(19日・札幌11Rダ1700メートル・良13頭、G3)は1番人気で横山典騎手騎乗のランフォルセ(牡5=萩原)が優勝。勝ち時計は1分44秒2。横山典騎手は98、00、06年に続きこのレース4勝目、萩原調教師は本走初勝利となった。

 
 スタートは各馬ほぼ出揃うと、エーシンモアオバーが昨年同様の逃げを打って出ていった。バーディバーディ、ダート初挑戦のマンハッタンスカイ、オーロマイスター、ダイシンオレンジ、エアマックールも早め早めの競馬。昨年覇者のクリールパッション、メダリアビートは後方からの競馬となって、さらに後ろの最後方を単勝1.6倍の断然人気ランフォルセが進んだ。

 馬群は向う正面に入って、依然モアオバーのマイペースの逃げ。徐々に最後方からランフォルセが押し上げていき、前半1000メートルを61秒前後で通過した。

 3コーナーで、鞍上の手が動いてバーディの手応えが怪しくなる中、これを外からかわしてマイスターが手応え良くモアオバーに詰め寄ると、不気味にその直後まで早くもランフォルセが持ったまま進出。4コーナーを回る頃には、抜群の手応えでランフォルセが先頭をうかがう勢いで直線へと入っていった。。

 内で粘るモアオバーを、外から馬体を並べてマイスター、ランフォルセが襲う。モアオバーも懸命に食い下がるものの、脚色は完全に外2頭が優勢。残り50メートルで斤量差3キロのマイスターを叩き合いの末にランフォルセが下してV。見事重賞初制覇を飾った。

 3/4馬身差の2着に8番人気のオーロマイスター、そこから1馬身1/4差の3着には3番人気のエーシンモアオバーが入った。

 ランフォルセの馬名の意味は、音楽用語で「ますます強く」。馬名にこめられた思いを知っているかのようなこの春からの成長ぶりは、別定重賞に入っても問題なく通用した。今後、どこまでその強さを増していくのか、更なる強豪相手にランフォルセの挑戦は続く。

 ◆ランフォルセ  5歳牡馬 父シンボリクリスエス、母ソニンク。ノーザンファーム生産。馬主は(有)キャロットファーム。戦績は18戦8勝。獲得賞金は1億9633万4千円。

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2011年9月19日のニュース