【オークス】アグネスワルツ“3拍子”そろった!

[ 2010年5月19日 06:00 ]

厩舎周りを運動するアグネスワルツ

 ワルツは3拍子。アグネスワルツはテンよし、中よし、しまいよし、だ。前走・フローラS2着に宮本師は「能力はかなりあると思う」と手応えを深めた。それも当然だ。骨折明けで約5カ月ぶり、初の輸送、距離延長…。レースに臨む状況はあまりに厳しかった。それでもスムーズに先手を奪い、直線もしっかり伸びてオークス切符を手に入れた。自身の前半3Fが36秒5だったのに対して、後半3Fは35秒0。サンテミリオンにはつかまったが「1600メートルから2000メートルに距離が延びて、あんな競馬はそうそうできないと思う。後半のラップの方が速かったわけだし、よしとしなければ」と納得の表情だ。

 前走後も反動などはなく順調。1週前追い切りは坂路で4F53秒1~1F12秒9。「変わらないのが一番と思ってやってきた」と師が言うようにフローラSの1週前(坂路4F52秒9~1F12秒8)とほぼ同じ内容だった。「ただ、中身は変わると思うし、上積みはありそう」。前進はあっても後退はないといった雰囲気。ダートのデビュー戦で8着に沈んだが、その後は芝で1、1、2着。底を見せていない魅力は大きい。
 宮本師は「たまたまハナを切っているだけ」と言うが、スッと前につけられ、しまいもしっかりしているのだから無理に抑える必要はない。今回も前々での競馬になるだろう。前走は2番手サンテミリオンにぴったりマークされる形だったが、桜花賞組が加わる今度はマークも薄くなるはず。2戦目でレコード勝ちしているとあって「今の高速馬場は歓迎だね」。馬名通りのテンポ良い走りができれば、先頭でゴールを駆け抜けるシーンも十分だ。

続きを表示

2010年5月19日のニュース