西から裏話 武豊あえて“危機”を演出!?

[ 2009年1月29日 08:09 ]

<京都牝馬S>チェレブリタの調教を前に話し合う武豊(右)と荒川義之調教師

 【東西ドキュメント 栗東28日】武豊が栗東に今年初めて姿を見せた。「朝青龍と同じで“帰ってまいりました”やね」と笑いを誘うくらいだから右腕骨折の後遺症はもう消えた様子だ。京都牝馬Sのチェレブリタは初騎乗。DWコース、馬なりで追い切りを終えると「おとなしくて乗りやすい」と印象を述べてから、真顔で次のようにユニークな説明をした。「聞いたらこの馬は直線で挟まるような展開の方が伸びるらしい。でも、ホンマに挟まったらアカンやん。難しいやろ?」

 スムーズでロスのない上手な騎乗なら天才騎手にとってはお手の物だが、それを求められてはいない?窮屈なシーンになりかけて危機脱出…とまるでアクションドラマのような筋書きでこそチェレブリタの威力が発揮できるというのだ。狭いところに進路を取り、挟まれて万事休すか、それとも間一髪すり抜けて重賞奪取か。鞍上には相当高度なテクが求められている。

続きを表示

2009年1月29日のニュース