【1982年10月】約束／「太陽にほえろ！」の渡辺徹　あの人気ＣＭで歌もブレーク

歌にドラマにと人気絶頂だった８２年当時の渡辺徹
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★82年10月ランキング★
１　ホレたぜ！乾杯／近藤真彦
２　待つわ／あみん
３　すみれＳｅｐｔｅｍｂｅｒ　Ｌｏｖｅ／一風堂
４　約束／渡辺徹
５　ダンスはうまく踊れない／高樹澪
６　少女Ａ／中森明菜
７　けんかをやめて／河合奈保子
８　横恋慕／中島みゆき
９　６番目のユ・ウ・ウ・ツ／沢田研二
10　哀愁のカサブランカ／郷ひろみ
注目誘惑スレスレ／田原俊彦
※ランキングは当時のレコード売り上げ、有線放送、ラジオ、テレビのベストテン番組などの順位を参考に、話題性を加味してスポニチアネックスが独自に決定。

【約束／渡辺徹】

　ＣＭの影響力とは恐ろしい。

　既に刑事ドラマ「太陽にほえろ！」のラガー役で人気のあった渡辺徹だが、８２年４月に発売した、ファーストシングルは鳴かず飛ばずだった。ところが、セカンドシングル「約束」がグリコアーモンドチョコレートのＣＭソングへの採用が決定すると状況は一変。渡辺本人が人気急上昇アイドル・小泉今日子とＣＭで共演するというおまけまで付き、歌はヒットした。

　レコード売り上げは３２万枚を記録し、ＴＢＳ「ザ・ベストテン」では、４週連続１位を獲得。アーモンドチョコのＣＭソングは必ず当たるというジンクスどおりの結果となった。

　日本テレビの「ザ・トップテン」にもランクイン。ここで渡辺は生涯の伴侶となる、番組の司会を務めていた榊原郁恵と出会うことに。それぞれの第一印象は「なんてムダに明るい女」(渡辺)「明るいだけの人」(榊原)と、それほど心には残らなかったという。それから２年後、日本テレビのドラマ「風の中のあいつ」で共演。ちょっとしたトラブルがきっかけで互いの距離が縮まった。

　「太陽に…」出演時、猛者ばかりだった共演者は撮影の合間にビールを飲んで、本番に備える俳優も多かった。その“慣例”で、渡辺もホームドラマながら、休憩時間には一杯ひっかけていた。それを知った共演者の榊原は渡辺に言った。「不謹慎だ」と…。渡辺も言い返し、喧嘩になったが、これが契機となり、２人は親密になった。

　８７年１０月１４日、２人は東京・新高輪プリンスホテルで結婚式を挙げた。招待客数約７５０人、総額３億円といわれる挙式は、トップテン、ドラマと２人が結ばれる場を図らずもつくった日本テレビが生中継。平均視聴率４０・１％を記録した。

　「約束」を歌っていた頃７４キロだったという体重は一時１３０キロまでなったという渡辺。妻のダイエット食の工夫などで、最悪な時期は脱したが、あの頃の映像が流れるたび、ファンだった女性も時の流れを感じてしまうことだろう。