365日 あの頃ヒット曲ランキング 10月

【1974年10月】旅愁/歌っていたのは14歳 西崎みどり 必殺シリーズの代表的名曲

[ 2011年10月12日 06:00 ]

2年越しのヒットになった西崎みどりの「旅愁」
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 ★74年10月ランキング★
1 ふれあい/中村雅俊
2 よろしく哀愁/郷ひろみ
3 ちっぽけな感傷/山口百恵
4 恋の大予言/フィンガー5
5 理由/中条きよし
6 想い出のセレナーデ/天地真理
7 精霊流し/グレープ
8 みれん/五木ひろし
9 傷だらけのローラ/西城秀樹
10 旅愁/西崎みどり
注目夕暮れ時はさびしそう/N.S.P
※ランキングは当時のレコード売り上げ、有線放送、ラジオ、テレビのベストテン番組などの順位を参考に、話題性を加味してスポニチアネックスが独自に決定。

【旅愁/西崎みどり】

 哀愁を帯びたオトナの歌をしっとり歌い上げていたのは、なんと14歳の女子中学生だった。

 人気時代劇「必殺シリーズ」の「暗闇仕留人」の主題歌「旅愁」は、74年に発売も翌75年にも売れ続け、計50万枚以上のヒットに。作曲家の平尾昌晃に師事を受けた西崎みどりの中学生とは思えない歌いっぷりは、ドラマ以上に人気を博した。

 ドラマ終了後も、同シリーズではたびたび使用された名曲。後に西崎自身がレギュラー出演し、自ら仕事人になるなど、7歳から始まった本格的な芸能生活を語る上で外せない付き合いとなった。

 日本舞踊の西崎流宗家に生まれ育ち、3歳で初舞台に立った。童謡「赤とんぼ」のレコードジャケットの表紙に登場したことがきっかけで、自分でも歌うことになり、7歳の時に「小さなプリンセス」でレコードデビューを飾った。

 8歳になると、歌謡界の大物・田端義夫とのデュエット曲「ねんねん船頭」をリリース。天才少女としてマスコミに採り上げられた。「自分から選んだ道ではないから悩むこともあった」と西崎。歌に芝居に日舞にと普通の中高生では想像できないくらい多忙な日々を過ごした。

 結婚、出産を経験し、芸能界の表舞台からは見かけなくなった昨今だが、大ヒット曲「旅愁」は、今聴き直してみても名曲。必殺シリーズを愛する人々の心に今も流れている。

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