「AI野々村真」が介護現場で大人気!楽しくおしゃべりで認知機能低下防止 母親世代に親しみ

[ 2025年9月20日 05:07 ]

AI野々村真の画像
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 タレント野々村真(61)をモデルに、人工知能(AI)を使って開発された音声対話型デジタルヒューマン「AI野々村真」が介護現場での活躍が期待されている。タブレットやパソコンの画面上に野々村そっくりのアバターが現れ、利用者が話しかけると対話に応じるというもの。野々村は「僕のAIによって皆さまの人生の楽しみが増えてくれたら」と笑顔で話した。

 高齢者の介護施設向けに開発。目的は認知症につながる恐れのある認知機能低下を防止すること。さらに、日々の対話を職員に代わって行うことで、職員の負担軽減や人手不足の解消にもつながる。昨年複数企業の連合による実証事業としてスタート。現在は「アスピレテック」が商用展開に向けた準備を進めている。専用機器は不要。

 野々村はTBS「世界ふしぎ発見!」などに長年出演し、高齢者にも親しまれる存在であることからモデルに選ばれた。「母親世代の方々の応援があって今の自分がいる。恩返しの機会を頂いた」と感謝。妻・野々村俊恵(61)の両親の介護で施設を利用したこともあり、「力になりたかった」と経験も背中を押した。

 最大の課題は野々村らしさの再現だった。最先端の技術だが製作はアナログ式で、野々村が自身に関する質問に答えてAIに学習させていく形。2日間、10時間以上かけて、生い立ちや過去の番組での出来事など数百問の問いに答えていった。「終わる頃には自分から煙が出かけた」とジョーク交じりに苦労を回顧。実際に自身もAIを体験し、「質問に予想通りの答えを返してきた。生き写しでした」と感動した。

 昨年6月から全国10カ所の高齢者介護施設で検証が行われ、野々村も施設を訪問。「(体験者が)本当に楽しそうに会話していた。しかも施設の人によると、今まで話してなかったことを話し始めたんです。会話をしながら、脳の記憶を呼び覚ましていくことができたんです」と効果を目の当たりにした。

 大阪・関西万博の経済産業省パビリオンには、応答のタイミングや話速などの改良がされた最新モデルが展示され、岸田文雄前首相も体験した。野々村は「良い意味で安心感が生まれて、感謝しています」と話した。

 英語と中国語にも対応しており、対応言語は今後拡大予定。「全世界に高齢者の方がたくさんいらっしゃる。いずれはそれぞれが自分の好きな方のアバターと話せるようになるなど、求めているものがどんどんつくり上げられていくんじゃないか。日常に溶け込むくらい活用されてほしい」と願っている。(糸賀 日向子)

 ≪課題!?本人より「すらすらしゃべる」≫ AI野々村真にも“課題”はある。野々村は「すらすらしゃべるのが困る。野々村真はおどおどしたり、かんだりしないと。僕じゃないみたい」と苦笑い。「困った表情とかもあるとさらに親しみやすさが出てくるんじゃないか。アップグレードならぬアップダウンじゃないかという話ですけど」と笑いながら話した。自身の活動についても「僕がいろんなことにチャレンジすると、AIの情報のバージョンアップにつながる。まだまだ生身も若々しくいろんな経験をしたい」と意気込んだ。

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