藤井叡王4連覇へ2勝2敗タイ「最終局に持ち込めて良かった」伊藤七段下しカド番しのいだ

[ 2024年5月31日 18:03 ]

シリーズ成績を2勝2敗のタイとした藤井聡太叡王(撮影・我満 晴朗)
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 藤井聡太叡王(21)=王将など8冠=が同学年の伊藤匠七段(21)を挑戦者に迎える第9期叡王戦5番勝負第4局は31日、千葉県柏市の柏の葉カンファレンスセンターで行われ、後手の藤井が132手で伊藤に勝利。対戦成績を2勝2敗のタイとし、フルセットに持ち込んだ。2日の第3局で初めて先にカド番に追い込まれていたが、最大のピンチをしのいだ。運命の第5局は6月20日、山梨県甲府市の常磐ホテルで行われる。

 8冠達成後、最大の正念場だった。

 負ければ昨年10月以来の全8冠独占から陥落という中で迎えた一戦で、王者が底力を見せた。

 対局後、藤井は「常に距離感が難しい将棋かなと思っていた」と振り返った。

 戦型は角換わり腰掛け銀。両者の対戦で角換わりは4局連続。4月7日開幕の叡王戦は全局角換わりで、「角換わりシリーズ」として両者の思惑が一致した形だった。55手目、伊藤が9筋の香を一つ上がって王の穴熊への組み替えを見せた直後、戦況が激しくなった。

 20年の棋聖戦以降、これまでタイトル戦は22戦全勝と負けなし。初のシリーズ敗北危機を前に、前日検分では「苦しい状況ですが、最後まで楽しんでいただける熱戦になるよう全力を尽くします」と話していた。この日の勝利で、初タイトルの懸かる伊藤七段に対して逆にプレッシャーをかけた形だ。

 運命の第5局に向けては「ひとまず最終局に持ち込めたのはよかった。次も大事な一局になるのでしっかり準備したい。振り駒になるので、なんとか幅広く考えていきたい」と話した。その後に登場した大盤解説場では「次は持将棋がなければ最終局になるので…」と言い会場の笑いを誘った。そして「全力を尽くして悔いのないように戦いたい」と意気込んだ。

 叡王戦は持ち時間各4時間のチェスクロック方式。1分未満の考慮もストップウォッチの切り捨てではなく、加算されていくチェスクロック方式の4時間制は全8冠中、最も持ち時間が短く、読みだけでなく直感や運の占める割合も大きいとされる。

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