今泉力哉監督が語る「からかい上手の高木さん」の魅力 実写映画 漫画もアニメも大ヒット…なぜ人気?

[ 2024年5月31日 09:09 ]

今泉力哉監督
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 女優・永野芽郁(24)と俳優・高橋文哉(23)が初共演する映画「からかい上手の高木さん」が、きょう31日に公開される。累計発行部数1200万部突破の同名コミックが原作で、TBS系ドラマストリーム枠(2024年4月~5月)で放送された月島琉衣(16)と黒川想矢(14)W主演のドラマも反響を呼んだ。ドラマ・映画ともに手掛けるのは、恋愛映画の名手として絶大な支持を集める今泉力哉氏(43)。作品の魅力や、撮影秘話を聞いた。(中村 綾佳)

 原作は、月刊漫画雑誌「ゲッサン」(小学館)で連載された、シリーズ累計発行部数1200万部突破の山本崇一朗氏による同名漫画。物語は、とある島の中学校で、隣同士に座る「からかい上手の高木さん」と「からかわれっぱなしの西片」をめぐる日々を描いた青春ラブコメディー。西片は、どうにかして高木さんをからかい返そうと日々奮闘するが、いつも高木さんに見透かされてしまう。

 監督は、恋愛映画の名手として映画ファンから絶大な支持を集める今泉氏が務めた。映画・ドラマともに、「高木さん」ファンから「聖地」として親しまれている香川県小豆島で全編を撮影した。

 実写映像化のオファーが今泉監督のもとに届いたことで、この作品は生まれた。原作を読んだ今泉監督は「派手なできごとがあるというよりも、小さな日常や繊細な日常のやり取りを、丁寧に積み重ねて描かれている印象を受けました」と第一印象を語る。そんな部分が「これまで自分が作ってきたものや、こだわってきたもの、好きなものに近かった」と、自身との共通点を明かした。

 「愛がなんだ」「街の上で」「窓辺にて」…。恋に翻ろうされる男女、心の機微、正解のない「大人の愛」を、味わい深く表現してきた今泉監督。今作の「からかい上手の高木さん」では、真っ直ぐで純粋な恋と向き合うが、“意外”と描く部分に共通するものは多いのだという。

 「不倫だとか浮気だとか、“大人の恋愛もの”をつくっているときも、もちろん『純度』とか『真っ直ぐ』さ、みたいな部分は違うんですけど…うそをついたり、器用に言葉を紡いだりする人を、自分はあまり描いていなくて。そういう意味では、ジャンルは違うんですけど、不器用な部分や、うまく言葉がでてこなかったり、逆に正直すぎる鈍感さとか。意外と、通じる部分もあるんです」

 「からかい上手の高木さん」は、テレビアニメ、劇場アニメと、映像化に引っ張りだこの大ヒットとなった。原作が愛される魅力について、今泉監督は「原作は本当に、言葉一つ一つが、動作一つ一つが、相当繊細というか。漫画を読んだとき、その細やかさに惹かれました。高木さんが西片を好きがゆえの“からかい”で展開する世界が、本当に優しいですよね。世代とか関係なく、どこか懐かしめるような空気とか、自分の経験と重ねられるような時間が流れるところが魅力だと思います」と熱弁。「まあ、自分にはこんな時間や経験はなかったんですけどね…」と、優しい笑顔で冗談めかした。

 そんな愛される作品だからこそ、撮影でこんな“苦労”も。「作品の『聖地』になっている本屋さんがあるんですけど、そこに『高木さん』がめちゃくちゃ売られているんですよね。山本先生の母校を撮影に使わせていただいたのですが、図書館にも『からかい上手の高木さん』がズラリとあって。撮影の時には全部はけさせてもらうんですけど…フェリーとかにも高木さんの絵があったりして。それくらい、地元にかなり愛されている作品なので、『高木さん』の世界から『高木さん』を消すのが大変でしたね(笑)」

 映像化にあたって、プレッシャーはあったのでは。今泉監督は「実写だからこそ、生まれる空気もあるのかな。その部分を大切にしました」と胸を張る。「映画を見たら、ドラマが見たくなるし、ドラマを見たら映画が見たくなる。そんな作品に仕上がったと思います」。10年の時を越えて紡がれる、2人の初恋の物語が幕を開ける。

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