藤井王は午前中から裸 棋王戦第2局始まる 戦型は先手伊藤の角換わり腰掛け銀 午前中に67手進む

[ 2024年2月24日 12:32 ]

棋王戦第2局に臨んだ藤井聡太棋王(日本将棋連盟提供)
Photo By 提供写真

 藤井聡太棋王(21)=王将を含む8冠=が挑戦者に同学年の伊藤匠七段(21)を迎える第49期棋王戦第2局は24日午前9時、金沢市で始まり、戦型は先手伊藤の角換わり腰掛け銀になった。昼食休憩が始まる正午までに67手進み、両者4時間の持ち時間から伊藤が25分、藤井は1時間51分消費した。駒の損得は藤井の銀得。

 39手目、伊藤が飛先の歩を突いて開戦した。銀交換から右桂を5段目へ跳ね出し、藤井は駒台から銀を自陣に打ち付けて守りを固めた。すると伊藤は9筋へ、藤井は6筋へ共に自陣角を放って陣形を整えた。

 両者の間では研究済みということなのだろう。小考2分で53手目、伊藤が角を成り込んで王手をかけ、2度目の角交換が実現。56手目、3段目へ迫り上がった藤井王は周囲の8マスに自身の歩1枚しかなく、午前中から裸だ。

 伊藤も華々しい。61手目、8筋へ飛車取りに銀捨てを打つ。飛車で取らせてさらに王手飛車の角打ちを決めた。67手目、伊藤が藤井王の背後へ放った飛車打ちに、藤井がようやく熟考に沈んで昼食休憩に入った。

 藤井の先手で富山県魚津市で指され、持将棋で引き分けた第1局では昼食休憩までに85手進んだ。そして第2局では67手。平成まででは考えられない進行の早さは、21歳対決らしい現代将棋を象徴している。

 過去の対戦成績は藤井の7戦全勝1持将棋。23日、同市内であった前夜祭では「0勝0敗で(第2局を)迎える初めての状況になった。第1局に近い気持ちで、新たな戦いが始まる。1局1局頑張っていきたい」と藤井、伊藤は「今回が自分も開幕局のつもりで頑張りたい。明日先手になるが、藤井棋王には先手でも後手でも勝ててない。まず1勝目を挙げたい」と意気込みを語った。

 午前10時のおやつは藤井がフルーツ盛り合わせ、イチゴモンブラン、アイスティーで伊藤はフルーツ盛り合わせ、レアチーズケーキ、アイスティー。昼食は両者加賀懐石弁当。対局は午後1時再開される。

続きを表示

「美脚」特集記事

「STARTO ENTERTAINMENT」特集記事

2024年2月24日のニュース