「どうする家康」家康別人サラッと「信長を殺す」全力えびすくいに隠した野望 ネット涙「こんな哀しい…」

[ 2023年7月10日 05:30 ]

大河ドラマ「どうする家康」第26話。一人、舞台に立ち“えびすくい”を踊る徳川家康(松本潤)だったが…(C)NHK
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 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は9日、第26話が放送された。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 第26話は「ぶらり富士遊覧」。瀬名(有村架純)と松平信康(細田佳央太)の死から3年。織田・徳川両軍は甲斐へ攻め上り、ついに武田を滅ぼした。徳川家康(松本潤)は織田信長(岡田准一)を恨む様子もなく、従順に付き従う。本多忠勝(平八郎)(山田裕貴)ら家臣の一部に不満が募る中、家康は甲斐から安土へ戻る信長を接待したいと提案。家臣団に於愛の方(広瀬アリス)茶屋四郎次郎(中村勘九郎)も加わり、贅を尽くした“富士遊覧の饗応”が始まるが、気まぐれな信長に振り回され…という展開。

 家康は駿河の国主に今川氏真(溝端淳平)を推薦。信長は「おまえは、たわけか」。明智光秀(酒向芳)は伊賀者の根絶やしも命じた。場の空気が悪くなると、家康自ら宴会芸「えびすくい」を舞うと申し出た。

 信長の「おう、全力でやれ」に、家康は一人、舞台に立ち「えびすくい えびすくい」「川また どこら程におりゃしゃあす」「鮒 鮎 鮒 鮎 鮒 鮎 鮒 鮎」「えびすくい えびすくい」「男なら せめてなりたや 織田家臣」「賊は どこら程におりゃしゃあす」「天下布武 天下布武」「上様の 天下めでたき 日本晴れ」――。

 「こうして君は、前代未聞の富士遊覧の旅を、見事大成功のうちに成し遂げたのでございます」(語り・寺島しのぶ)

 しかし、媚びへつらい、道化を演じた忍従は“真の目的”のため。
 
 家臣団が家康に詰め寄る。平八郎は「左様な振る舞いをお続けになるなら、我らはもう付いていけませぬ」と迫り、酒井忠次(左衛門尉)(大森南朋)は「殿、お心のうちを、そろそろお打ち明けくださっても、よい頃合いでは」と促した。

 家康は「わしもそう思っておった。(障子を)閉めよ。(煎じ薬をすすり)信長を殺す。わしは、天下を獲る」――。別人になったかのように、サラリと言ってのけた。本能寺の変まで、あと46日。

 “弱虫・泣き虫・鼻垂れ”だった家康が、最愛の妻と息子を同時に失い、ついに覚醒。“狸”に化けた。

 SNS上には「嵐が活動休止に入って3年、久々の松潤の歌とダンスがえびすくいでいいのかw」「えびすくいにアイドル松本潤を久々に感じた」「松潤によるえびすくいの切れ味たるや」「こちらが恨んでいると悟らせず、逆に靴をなめまくって自身への警戒心を解く。『そこまで魂を売るなんて、これ以上は付いていけない』と部下たちに突き上げられても、サービス精神を貫徹して信頼を得る。親分へのえびすくいが刺さりまくって涙出た」「えびすくいで泣く日が来るとは思わなかった…。最初の頃、えびすくいは場を和ます余興と思ってたけど、踊るたびに意味合いが変わってくる。ここに来て、こんなに哀しいえびすくいを、松潤家康が美しく恐ろしく踊るなんてさ。もう感情ぐちゃぐちゃだよ」などの声が続出。反響を呼んだ。

 次回第27話は「安土城の決闘」(7月16日)。戦国最大のミステリー「本能寺の変」(天正10年、1582年)は、どのように描かれていくのか。

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